散歩で出会えた犬千振(イヌセンブリ)は花の内側に長い毛がびっしり

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犬千振(イヌセンブリ)はセンブリに比べると、苦味が少なく、薬効が劣るのでこの名前になったという。
花の内側には長い白い毛がびっしりはえているので、花の見ごたえはこちらの方があるように思う。
今日、散歩で歩いていて、またこの花に出会うことができた。
犬も歩けば棒に当たる、というが、人が歩けば犬に当たった。
歩きながら、以前ここでイヌセンブリの写真を撮ったのにそれが見当たらないんだ、なんて話していたところだったので、イヌセンブリに出会えたことが、とっても嬉しかった。

生きてりゃあ、つらいときもあっけど、いいときも来っから。つらいときは笑う といい。

ひとつの嘘が新たな嘘を生む。この連鎖は気持ちのいいものではなかったが、・・・

千紗子の話を信じた老婆は、同情するようなまなざしを向けてきた。
「生きてりゃあ、つらいときもあっけど、いいときも来っから。つらいときは笑うといい。無理してでも笑ってると、しあわせがやってくる。そんなもんだ」
「そんなものですかね?」
「ほんと、ほんと。そんなもんだよ。難しいこと考えねえで、いい空気吸って、うまいもん喰って、よく寝る。そんでよく笑うこと。そうすりゃ、心も体も健康になっから」
老婆はけらけらと笑った。

北國浩二著『嘘』(2011.7.22第1版第1刷。PHP 研究所)より。

最もしてはいけないことは、何だかわかるか。失敗を恐れて何もしないことだ。

「人間は失敗する生き物だ。失敗を恐れるな。最もしてはいけないことは、何だかわかるか。失敗を恐れて何もしないことだ。」
孝蔵はシャープペンシルで角材に簡単なスケッチを描きはじめた。
「おまえはこれから成長していく。成長というのは、失敗を積み重ねていくことでもある。人間は失敗から学んで成長する。肝心なのは、失敗から学ぶことだ。失敗とは、チャンスのことだ。おぼえておけ」

北國浩二著『嘘』より。認知症の孝蔵が彫刻に興味を持ち出した拓未にむかって。

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