エクセルでランダムに表示、条件付き書式で罫線~俳句教室

俳句教室では参集者が俳句を2句ずつ投句して、それを清書して(「清句」)気に入ったものに投票し感想をべるということが行われる。教室のその場で清句して清句用紙をまわしてする場合もあれば、事前に投句を集め当日までに作者名を伏せて一覧にし投票するということも行われるそうです。そのとき同一作者の作品が並ぶことを避けて順不同に書き出すということが行われます。すべての用紙が集まってから、用紙をばらばらに並び変えてから書き写せば済むことですが、エクセルを利用してランダムに表示することを考えてみました。

1.投句をランダムにシャッフルする

1.投句を入力 2.ランダムに並べる

図1.投句を入力 2.ランダムに並べる

A1には西暦の数字を入れています。書式を「ユーザー設定」で「G/標準 “年”」とすることによって、4桁の数字「2015」を入れることによって「2015年」と表示できます。B1,B2は俳句教室が行われる月日の数字を入れています。これは清句用紙て利用します。

B3から下は、「=IF(C3=””,””,ROW()-2)」という数式を入力して、C3に俳句が入力されたら1から順番に番号を表示するようにしています。「ROW()」は行数を数えています。3行目から始めているので2を引けば1となります。これにより俳句がいくつ集まったかを自動で数えることができます。会員数と投句数によって考えればよいのですが、元のシートは多くせってしておけばいいです。ここではB101まで数式をコピーしています。C列に俳句を入力していますが先頭に1から順に数字を入れているのは、ランダムがどのようになっているのかを示すために入れているだけです。

ランダムにシャッフルするために、A列のA3に「=IF(B3=””,””,RAND())」という数式を入力してからA101までコピーしています。B3に番号が表示されたら、つまり俳句が入力されたら、RAND()関数の値を入れるということです。

F列からのランダムに表示された所の説明に移ります。

F列はB列と同様の関数を入れて1から順に番号を表示させています。F3=IF(G3=””,””,ROW()-2) です。

G1=IF(A3=””,””,INDEX($C$3:$C$101,MATCH(LARGE($A$3:$A$101,ROW(A1)),$A$3:$A$101,0)))

としています。RAND()関数で表示したA列の$A$3:$A$101の中で、1番大きな数字(LARGE関数)から一致する数字、つまりG3ではROW(A1)=1だから、1番大きな数値のA列に一致MATCHする俳句をINDEX関数で求めています。G4ではROW(A2)=2となるからA列で2番目に大きなものを求めるようになります。こうして投句されたものをランダム、順不同に表示することができます。これにより受け取ったもの順に入力していても表示が自動的に順不同にすることができます。

2.別のシートに縦書き表示する。右から番号を振る。

清句用紙

図2.清句用紙

図1の黄色で塗られた部分を、縦書きに表示して、俳句の表示らしくしています。O1:T1の欄はセル結合をし、「=DATE(投句!A1,投句!B1,投句!B2)」と投句シートで俳句教室の年月日を入れたものをここで表示しています。さらに年号で表示するためにセルの表示形式を「ユーザー定義」とし、「ggge”年”m”月”d”日(“aaa”)”」として、曜日まで表示するようにしています。

縦書きなので、右から1番と番号を打ちたいので、一番左端の番号は投句数によって変わってしまいます。そこで左端の数字を

A10==MAX(投句!F3:F101)

と投句シートのランダムに並べた表の中で最大の数値を求めます。A10にしているのはその上にいくつかのマスを投票した人の名前などを略記する欄としています。B10,C10・・・・・必要なだけ、投句シートでは100句まで入力できるようにしているのでそこまで

B10=IF(A10=””,””,IF(A10-1>0,A10-1,””))

として、左隣が空欄なら空欄、そうでなければ投句数から1ずつ引いていく。最後は1とする。投句の記入順に俳句の先頭に1から番号を売っていたのに、ランダム関数によってずいぶん順番が変わっているのが分かる。

投句欄A11などは

=IF(A10=””,””,VLOOKUP(A10,投句!$F$3:$H$101,2,FALSE))

VLOOKUP関数を利用して、上の番号に一致する投句を投句シートを参照して表示する。A12の欄も同様。

3.条件付き書式を利用して罫線を投句数に合わせて枠を作る

罫線について。投句数によって罫線の空欄がたくさんできるのもあまりよくないとすれば、投句数に応じてその時ごとに罫線を引くのもありだろうが、体裁が毎回変わるのもおかしいし、前回を流用して消したり増やしたりするのも面倒。一番楽なのは、投句数に応じて罫線が自動的に増減するように最初から設定しておく。それを可能にするのが、「条件付き書式」。

A2のセルで、「条件付き書式の設定」でルールを「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択。ルールの内容欄で

実線で周りを囲む

図3.実線で周りを囲む

A2=A$10<>””

つまり、A10が空白でなかったら、書式「セルを実線で囲む」。B10~コピーするために、それを「A$10<>””」とAの前に$がついていないことに注意。内容編集の時にセルをクリックすると自動的に「$A$10」となるので、Aの前の$を削除しておく

適用範囲で最大範囲まで広げる

図4.適用範囲で最大範囲まで広げる

書式を設定後、適用先を「=$A$2:$CW$2」と100句でも可能なようにセル範囲を設定する。

A3~A8は下線が点線、両サイドの縦が実線としている。A3のセルで条件付き書式、図3と同様に「A$10<>””」で、書式欄を上空線、両サイド縦実践、下線を破選とする。そして適用範囲は「=$A$3:$CW$8」とする。

A9は「A$10<>””」で書式は両サイド実線、下線実線。範囲は「=$A$9:$CW$9」。

A10~A12はA2と同様に「A$10<>””」で書式をすべて実線で囲むとする。適用範囲は「=$A$10:$CW$12」とすればよい。これで投句数に応じて自動で表もできる。

自分が思うだけで、人はいくらでも幸せにも・・・なれる

自分が思うだけで、人はいくらでも幸せにも、不幸せにもなれる。

人である以上、誰もがやがては死ぬ。致死率は100パーセントだ。そう考えると死がイコール不幸だとは言えない。その死が幸せか不幸せかということは、どう生きたかということと関連するのだ。
「何かを得るためには、何かを失わなくてはね」
母さんの言葉を思い出す。

でも猫は消せなかった。
猫の代わりに自分の命を諦めるなんて、馬鹿げた男だと思われるかもしれない。

「悪魔という存在が、あなたたち人間の心の中にあるだけなんです。あなたたちは、その心の中にある悪魔という存在に、いろいろな像を描くただけなんです。・・・」

「無数にあるあなたの小さな後悔、こうしたかった、ああしたかった。そこを分かれ道として逆に生きたらあなたはこういう姿だったということじゃないでしょうか。それはある種の理想であり。でも悪魔的なものってそういうことなんだと思いますよ。なりたいけれども、なれない自分。自分に一番近くて遠い存在。そういうことなんじゃないでしょうか」

「明日死ぬかもしれないと思う人間は、限られている時間を目いっぱい生きるんだ」
かつて、そう言った人がいた。
でもそれは嘘だと僕は思う。
人は死を自覚したときから、生きる希望と死への折り合いをゆるやかにつけていくだけなんだ。無数の些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。

一生の間に心臓が20億回拍動する

川村元気著『世界から猫が消えたなら』を読んでいたら、この言葉が出ていた。何かの本でも読んだことがある。寿命も年数でなく、心臓の拍動で考えると、哺乳類では平等だという。
哺乳類は、どの動物も一生の間に心臓が20億回拍動する。
象は50年生きる。馬は20年。猫は10年。ネズミは2年。でもみんな平等に心臓は20億回打って死ぬ。
人間は70年。

猫二人憩の場所は異なれどともに憩いを分け与え #jtanka

モクレンはストーブの上、トラジは椅子の上で同じような格好で安らいでいる。
ファンヒーターの上は過ごし暖かいんだよね。モクレンはよく知っていて、いつも乗っかっている。
トラジは母さんの膝の上で甘えたあとは、椅子の上で少しの時間を過ごす。
そんな二人を見ていると、こちらまで安らいでくる。
猫って静かで憩いをもたらせてくれる。

1月に読んだ本のまとめ「読書メーターより」

美しい日本語の風景旅猫リポートくろぞうとあおぞう天平グレート・ジャーニー─遣唐使・平群広成の数奇な冒険

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3546ページ
ナイス数:73ナイス

天平グレート・ジャーニー─遣唐使・平群広成の数奇な冒険
久々に歴史小説。遣唐使の苦難が描かれている。作者は日本再発見塾で新庄村においでになった上野誠さん。読もうと思ったのはこのことが大きい。万葉学者の書く物語とはどんなものだろうかと。実在の平群広成を中心に中国の皇帝に仕える阿部仲麻呂も登場する。船旅は死と背中合わせ。暴風に合いベトナムでの苦難の生活。波瀾万丈の中から救う神が現れる。唐、渤海、新羅と国際情勢も厳しい中で危険を潜りながら、権威を借り知恵を巡らせ、日本に戻ることができた。こんな苦労をしながら今の日本ができあがってること、中国の力添えでそのような文化を
読了日:1月26日 著者:上野


くろぞうとあおぞう
小さな森に大きなぞう。窮屈そう!のびのびと過ごそうとして北と南に別れていく。でもやっぱり窮屈でも仲間が恋しい!じんわりと伝わる。
読了日:1月26日 著者:石倉 ヒロユキ


ねこのおいしゃさん (ケロちゃんえほん)ねこのおいしゃさん (ケロちゃんえほん)感想
猫のお医者さんが、ニャーオ!と気合をいれたら病気を治せるのが楽しい。子どもたちが喜びそう。エプロンシアターにもなってるけど、変えている部分もあり、どうして原作と変えてるのかと思った。我が家の猫からも気合をもらおっと。
読了日:1月26日 著者:ますだ ゆうこ


旅猫リポート
サトルと猫のナナの感動の物語。初めの方は淡々と物語が進む。それだけに終末に一気に、サトルが何故ナナを貰い受けてくれる人、みんな仲の良い友だち、を訪ねて旅していたのかがわかってくる。涙が止まらなかった。サトルもナナも別れるのが嫌で、貰い受けてもよいと言ってくれたところで相性悪く振舞ったのだろうか。ナナも良い人に恵まれ、サトルも良い人に恵まれ、羨ましい。優しいサトルだからみんなを幸せにできたんだよね。だからサトルもナナも幸せだった。くすん。有川浩さんは植物のことだけではなく猫のこともわかるなんてすごい!
読了日:1月17日 著者:有川


64(ロクヨン)64(ロクヨン)感想
昭和64年の誘拐殺人事件を軸に県警広報官三上と記者クラブとの匿名扱いでの綱引き。県警の窓になろうと必死に上層部に掛け合う三上の生き様が凄い。我が娘も行方不明だというのに仕事に生きる。警察にとって守るべきものは何か、記者たちの取材とは、犯罪被害者の思い、事件を追いながらもミスを犯し離職せざるを得なかったものの人生、タイトルにも関わるのかこの640ページを超える小説でありながら、気が抜けなかった。県警内部での爪弾きもされながら、元上司との繋がりが、感動を呼んだ。そして、終盤に事件を隠そうとする県警から情報を引
読了日:1月14日 著者:横山 秀夫


七夜物語(下)七夜物語(下)感想
さよと仄田くんの夜の世界。自分たちの良い所や足らないところに気づいていく旅。クラスの中で全く存在感のなかった仄田くんも大ねずみのグリクレルや捨て去られた仄田くんの短いエンピツと出会いながら、自分の良さを確かなものとして自信を持っていく、心温まるお話だった。自分の光と影と戦うシーンは痛々しかった。どちらかが悪いのじゃなく、どちらも大切に、自分というものに自信を持ってほしいという作者のメッセージなのだろう。人が傷つけられ奪われるとき自分は何ができるか?さよと仄田くんは精一杯力を出し切りながら立ち向かうことがで
読了日:1月12日 著者:川上 弘美


ガラスの仮面 (第17巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第17巻) (白泉社文庫)感想
二人の王女を大成功に終わらせたマヤ。亜弓は、今回の役で初めて役との一体感を得たというのに、マヤはいつもだという。亜弓もすごい人なのにマヤに負けている部分に気づいてしまう。気づける亜弓も凄い。天狗にならないのがいいね。マヤは、「忘れられた荒野」で狼少女の役につく。大変な役でも文句も言わず、必死に自分のものにしようとするマヤの姿に感動。
読了日:1月7日 著者:美内 すずえ


七夜物語(上)七夜物語(上)感想
七夜物語を読んだ小学四年生のさよは不思議な体験をする。この物語を何度読んでも記憶に残らない。私が読んだ本の内容を忘れるのとはかなり異なる。夜の夢の世界に紛れ込んだようになる。さよと同級生の仄田くんは、自分たちより大きなネズミのグリクレルに出会う。夜の世界で二人は自分自身を見つめ直すことになる。しだいに二人ともしっかりと歩み始める。グリクレルやミエルは最初だけの登場なのだろうか?下巻も楽しみにしよう。小中学生だけでなく、大人でもやりたいけどできない、言いたいけど言えない思いはたくさんしているから、こんなふう
読了日:1月6日 著者:川上 弘美


美しい日本語の風景
あけぼのなど空の大地のことば、わかみずなどの四季のことば、あらたまなどの人と心のことばが、万葉集などの言葉をもとにしながら、言葉の意味が解かれている。大切にしたい日本語の良さに触れることができた。折に触れてまた読んでみたい。「かろとうせん」の項のところで松尾芭蕉は弟子に「予が俳諧は夏炉冬扇のごとし」。役に立たないものとは?無用の用ということばがあるが、それを目ざして俳句を作ることが大事だと著者は考える。目先の役に立つか立たないかばかりに心を奪われて、肝心の自己鍛錬をおこたれば、何の役にも立たない。そうした
読了日:1月4日 著者:中西


影の部分 (真夜中BOOKS)影の部分 (真夜中BOOKS)感想
映画「勝手にしやがれ」を世界で初めて買い付けたり、「太陽がいっぱい」を日本に輸入するなどで活躍した秦早穂子さん著作。満州事変の年に生まれ、太平洋戦争、戦後を、子供時代を萩舟子として描き、戦後の映画にまつわる話を私として描く。子供時代も決して暗い影ばかりではなく、父の周りの著名文芸家が登場し、華やかさもある。その中で佐藤春夫の詩「秋刀魚の歌」には春夫と谷崎潤一郎と両者の夫人が関係していることを初めて知る。改めて詩を読み直した。映画に関係しては多くのフランス映画と監督、俳優が登場する。華やかな仕事だがそこにも
読了日:1月3日 著者: 早穂子


ガラスの仮面 (第15巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第15巻) (白泉社文庫)感想
冬の星座でマヤと亜弓が姉妹として王女を演じる。亜弓のオリゲルドは策略を巡らし氷の如くの王女、マヤのアルディスは光の如くの王女。目が離せない!
読了日:1月1日 著者:美内 すずえ

読書メーター

No tags for this post.

猫ベッド嵐をよそに首輪抱く #neko #jhaiku

トラジに遅れることひと月。
モクレンも、手づくりの首輪をしてもらいました。
女の子らしい首輪です。
朝は重い雪が降っていたのに、午後から雨。
いまは、強い風がビュービューと吹いています。

吊るし柿冷凍凌ぐ甘さかな #jhaiku

吊るし柿を程々のところで冷凍庫保存。
雪景色を見ながら、ストーブとコタツの暖かい部屋で、冷え冷えの吊るし柿を食べます。
冷凍庫から出したので、柿の周りには白く霜がついて、砂糖にも見える。
吊るし柿自体の甘さがあるので、冷凍庫に入れていても、硬くなることもないようです。
柔らかいうちに冷凍庫に入れたので、柔らかく美味しくいただけました。

冬の日のこの暖かさ猫返り #neko #jhaiku

ストーブの前では二人の猫が、暖かくて気持ちがいいのでしょう。ひっくり返っています。
よくもまあ、これだけ頭が回るものだと感心するくらい。
Jetopackを利用して、写真を一枚つけてスマートフォンからアップロードしています。
未だに写真がアップできません。
G+カット。

屋根からの連なるつららバロメータ #jhaiku

寒い朝、つららかが目に入り、一段とその寒さを感じてしまう。
なんと長いつららかが、連なっていることか。
一日だけのことでもないだろうに。日中も溶けずに何日もかけて大きくなっていくんだろうね。

これは、Jetpackを利用して写真を一枚添付しています。この前にプラグインのMPtouchを停止させています。写真が添付されないのはプラグインが干渉でもしてるのだろうか?

ストーブの前で抱負をちかいあい #jhaiku

トラジとモクレンが今年の抱負を話し合っています。
今年は何をがんばろうかな?
トラジ:かんちゃんが戻ってきた時にびっくりして、右往左往、挙句の果てに天袋に飛び上がる回数を減らしたい。
モクレン:モンプチのジューシーチキンをできるだけ残さないように食べたい。私の舌が短いからうまく食べることができないのかな?

Jetpack経由で写真を一枚。phpのパーミッションをいくつか705にしてみたのだけど、関係あるのかな?

12月に読書メーターに登録した本のまとめ #book

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5887ページ
ナイス数:56ナイス

ガラスの仮面 (第14巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第14巻) (白泉社文庫)感想
「二人の王女」のオーディションでのマヤの発想、創造力は凄い!作家美内すずえさんはよくもこれほど考えつくものだ。マヤが選ばれたあと、亜弓とマヤを似つかわしくない方にキャスティングさせた月影千草の思惑もなるほどと思わせる。亜弓さんもマヤと競うために生活を取り換えようなんて、心が広いね。
読了日:12月31日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第13巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第13巻) (白泉社文庫)感想
『真夏の夜の夢』での妖精パック役。見事!天性の才能を発揮できてよかった!その後、また奈落へ!速水真澄も嫌われ役を演じながら、亜弓と共演できるもしれないところへ、マヤを導く。山あり谷あり、目が離せない!
読了日:12月30日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第12巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第12巻) (白泉社文庫)感想
マヤも一人舞台を演じながら、生徒や学校関係者から大きな支持を得て、惜しまれながら卒業した。校門を出るシーンではマヤと一緒に泣いてしまった。そんな姿を見た妻は、呆れてた。月影千草からは2年以内に姫川亜弓と同等の賞を取れば、亜弓とともに、紅天女の役の候補にすると発表される。自分よりマヤのほうが天才だと思う亜弓からは、逃げたりするなと叱咤される。マヤ頑張れ!亜弓さんも立ち上がるマヤさんを待っているんだから。
読了日:12月30日 著者:美内 すずえ
共喰い共喰い感想
芥川賞受賞作ということで読む。『共喰い』遠馬はDVで女性関係の絶えない父を忌避していながら、高校生で父と同様の道を歩むのか、自分の血を感じながらどうしようも無さが伝わってくる。わかれた母が苦悩の中の決意は避けることはできなかったのだろうか。暗くどろどろの場面が多かった。もうひとつの『第三紀層の魚』関門海峡に臨む街で曽祖父の繰り返される第三紀層の炭鉱と釣りの話。父や祖父を早く亡くし、寂しさをチヌ釣りで紛らしているのだろうか。チヌの話ができたり釣りができるうちはまだ良かった。大きなマゴチを釣った時、思わず流れ
読了日:12月30日 著者:田中 慎弥
何者何者感想
複数アカウントで異なるツイート、就活で普段と違う自分を演じ、どんな自分を目指すのか?いったい自分は何者なのかが、わからなくなってくる。指摘してくれる人がいて目覚めることができた主人公。何者にならなくてもいい、自分のありのままを生きていけばどんな人生も納得できるということか。
ツイートと現実の会話との狭間を、裏表を感じながら生活する現代の若者も大変だ!
読了日:12月29日 著者:朝井 リョウ
さようなら、猫さようなら、猫感想
9つの猫を取り巻く短編。もっと猫のことが描かれるのかと思ったけど、そうではなかった。残念!「赤ん坊と猫」で、姉妹があまりいい関係でないのに、妹園美が、生まれる赤ん坊のために猫の”うさぎ”を預かってとやってきた。でも結局預けずに帰ってしまった。姉の紫穂が義弟に電話をかけてみると、子供ができるとまた会えなくなるから姉さんのところに行くと言ってたくらいで、猫なんて飼ってもいない、と。関係が悪いから未婚の姉のところに子どもができると言いに行くのも気が引けて、それで猫を何とか手にして、猫を言い訳に久しぶりに会いに行
読了日:12月26日 著者:井上 荒野
ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)感想
演劇界から次々に締め出され、最後に与えられた夜叉姫物語の舞台の端役を演じるマヤ。これほど落とし込められているのに、演技中の饅頭を泥まんじゅうにすり替える関係者。マヤは泥と知りながらも食べる。亜弓は、加害者を責め、マヤの役者としての本能だと諭す。演劇界から離れようとしていたマヤが、本能に目覚めていく姿に脱帽。高校の学園祭で体育倉庫を借りて一人芝居「女海賊ビアンカ」を自ら考えて行い話題を集める。この想像力と演技力は凄い。体育用具だけで舞台装置とするアイデア!ひたむきに取り組む姿勢が周りを味方にしていく。あれ程
読了日:12月25日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第10巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第10巻) (白泉社文庫)感想
大都芸能の新劇場初演がシャングリラ。その主役をマヤが演じる予定だったが、母の突然の死、マヤを陥れようとする者により初舞台に出れなくなる。ショックと陰謀の中でマヤは演技ができなくなる。どうしてこれほど傷めつけられるのだろう?そんな中、マヤのライバルの亜弓は、マヤの実力を信じ、マヤを陥れ代わりに自分を売り込んでいた乙部のりえの力の無さを、共演することにより晒していく。亜弓さんに好感を持っていなかったが、見直してしまった。
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第9巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第9巻) (白泉社文庫)感想
テレビドラマなどにも進出していった。しかし、マヤの人気や青春スターとの交際を妬む何者かによって舞台装置に仕込まれる罠。そんな危険なことが行われるなんてひどい、ありえない。恋をするのも紅天女の役をする上で大切とマヤと亜弓に説く月影千草。またマヤの母春も大都芸能社長の速水真澄によって隠されていたが、マヤの存在を知って、病院を抜け出す。無理がたたっ春はマヤの映画の声を聞いて感激しながら亡くなってしまう。悲しみに沈むマヤを前にして速水真澄はどう声をかけるのだろう?紫のバラを贈っていることを言って元気づけてやったら
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第8巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第8巻) (白泉社文庫)感想
「奇跡の人」のヘレン・ケラー役でアカデミー賞演劇部門の助演女優賞を獲得。ますます注目を浴びるようになる。マヤも亜弓も演技をしていく中で、異性に恋をすることで表現力がついていく。ただマスコミに追っかけられるようになったマヤは、趣味など体裁をつくろうようにマネージャーから指示され、自分を偽ることの苦しさを感じている。役以外で仮面を被らないといけないマヤさんは辛いだろうな。
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第7巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第7巻) (白泉社文庫)
読了日:12月22日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)感想
「夢宴楼」に代役で出演することを妬まれて台本をすり替えられた。途中から内容が変わっていて困っていたマヤを姫川亜弓がアドリブのセリフで助けようとする。ともにライバルと意識しながら相手を貶めようとするのではなく、亜弓は自分のセリフでマヤは台本にかなったセリフを返してくることにかけた。マヤもセリフの分からない自分を必死にセリフを導こうとしている凄さに感動し応えていく。舞台あらしと言われていたマヤが他の演技者とともに舞台を作ることの大切さに気づいていく。ライバルとはいえ舞台のために相手を助ける姿には感動した。「ヘ
読了日:12月22日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)感想
ガラスの仮面5
「嵐が丘」のキャサリン役で舞台荒らしと言われ始めたマヤ。周りの演技者のことを見させるために月影千草先生がマヤに与えたのが「石の微笑」の人形役。自分の意思、身体、表情をすべて無にする演技。ほぼやり遂げたかに見えた時に母のことを思い涙。劇中では麗の機転で救われたが月影からは謹慎にされる。仮面を外してしまったと。「ガラスのようにもろくてこわれやすい仮面をかぶって演技してるんだ」「かぶり続けられるかどうかで役者の才能が決まる」と教えられる。演技をしたいマヤはふとした事から「夢宴楼」で姫川亜弓と共演
読了日:12月20日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第4巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第4巻) (白泉社文庫)感想
紅天女の役をやりたい亜弓も美少女の枠から踏み出して、演技力を高めよう王子とこじきなどの汚れ役、端役にまで挑戦し始める。マヤも演技がやりたくて劇場に出演をさせてくれるように頼み込む。マヤの演技力に嫉妬する者からの嫌がらせにも合う。舞台上のハプニングにも本能的に乗り越えていく。白雪姫の一人芝居、嵐が丘のキャサリンの少女時代を演じていく。端役の演技にもその本質を極めようと取り組む姿がいい。
読了日:12月18日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第3巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第3巻) (白泉社文庫)感想
ガラスの仮面3
亜弓とは全く違ったたけくらべの美登利を演じたマヤ。劇団オンディーヌの小野寺理事の妨害で全国の演劇大会に道具を壊され団員が出場できない中で、一人で「ジーナと5つの青いつぼ」を演じたマヤ。聴衆からの拍手喝采。苦難を乗り越える姿がすごい。大竹しのぶさんが「北島マヤの日々を過ごした私」と題して解説されていた。北島マヤの声が聞こえ2年のブランクから復活したと。
読了日:12月17日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)感想
若草物語のベス役、たけくらべの美登利役、演技を作る、自分だけの表現を作ることに北島マヤは力を注ぎ、それを指導する月影千草。演じる人により表現を変えるという演劇の世界もすごいと思う。
読了日:12月16日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)感想
三浦しをんさんのエッセーを読んでいて、何度も読み返している漫画ってどんなものなんだろうと思い、妻が買って読もうと言い始めた。すでに妻は24巻まで読んだので、私もまず第一巻に着手。何事もできないと思っていたマヤに隠された才能があった。ただ一度だけ見た椿姫のセリフや所作を覚えていた。かつての大女優の月影がそのマヤを育て、自分に与えられた紅天女の役をやらせようとする。マヤも母の元を離れ、生活の中から登場人物の思いを感じて演じようとしはじめる。人の思いを感じるというのは演技だけでなく大切なことだろうね。感動しなが
読了日:12月16日 著者:美内 すずえ
虚像の道化師 ガリレオ 7虚像の道化師 ガリレオ 7感想
「幻惑す(まどわす)」は心の悩みを取り除くというクワイの会。マイクロ波を使った偽念力。でもこの中で、「煩悩が多いようですね。嘘や秘密も、かなりたくさん抱えておられる。・・・でも、そのこと自体は仕方がないんです。・・・人間は生きていくうちに心のフィルターに汚れが溜まっていくんです」こんな汚れを虚像として見せつけられ道化師に操られては大変!心の汚れは読書でクリーンにしたいものです。「演技る」は予想外の結末だったが、刃物を立てることで役者としての演技力の経験を積むという設定はどうなんだろう?読書、想像力不足?
読了日:12月15日 著者:東野 圭吾
ツナグツナグ感想
死者と生者を対面させるツナグ(使者)。ただしどちらも1度しか他方の者と会えない。求める者と求められる者の決断も難しそう。一度断った人には二度と求めることもできないという。生きてる時にする決断って楽だね。何度でもチャレンジできる。生者は死者と何時でも対話でき、心の中で死者が生きてるように思う。あの人だったらどうするだろうか、と。死者も生者と繋がって生きていけるのだと思う。
読了日:12月9日 著者:辻村 深月
ある男ある男感想
明治初頭の社会の大きな変革の中を生きたある男たちの話。フレーへードル(自由)という章は岡山県の美作が舞台で興味深かった。
読了日:12月2日 著者:木内 昇

読書メーター

我先にストーブ前を占領し #jhaiku

猫も人も同じか?
一番良い席を自分で占めたいと思う。
トラジが早くから良い席を取っています。
身体が熱くなり過ぎたら、また譲ってあげよう。
Jetpack経由で写真付きを投稿しますが、これも文字だけの投稿になるのかな?

のびのびと のぼせ覚ませよ 猫二人 #jhaiku

WordPressのサイトにJetpackなるものを入れて、みてるのだが、まだ半分。
文章だけなら、今までのKtai Entryに比べて、投稿と同時に掲載されるので、使い勝手が良い。
しかし、まだ写真の投稿ができていない。Jetpackの登録がまだ完成していないのだろうか?メールにWordPress.comへのご登録をありがとうございました。以下のボタンをクリックして、アカウントを有効化してください。というのもあってしてみたのだが。

時々をカラフルに過ごし夢を追う

IMG_20121220_063942.jpg

徳島のケンチョピアに浮かぶヨットは夜にイルミネーションで彩られた。
その時その時を、赤や青や黄など様々な色を発しながら生活してきたと思いたい。真っ黒もあったかも。
読売新聞の書評などから気に入った本を岡山県立図書館や真庭市立図書館にネットから予約して地元の図書館で本を受け取りながら読んできた。ほとんどが初めてであった著者であった。
本の感想を表現することは、中々うまくできないままで過ぎた。読書メーターに投稿している人はよく読んでいて感心する。これからも読み続けていきたいものだ。
自分がもっともっとカラフルになれるように。周りを華やかに彩れるように。

心浮く凍てつく朝のモノトーン #jhaiku

DSC_0039.jpg

氷点下7度。顔にもその冷たさがしみてくる。
されど、白く凍った景色が、心を踊らせる。
手袋を取り、スマートフォンを取り出して、カシャッ、カシャッ、と数枚の写真を写す。
さっきまで寒いと言っていたことも忘れて。

『傍聞き』長岡弘樹著

『傍聞き』を「かたえぎき」と読むというのを初めて知った。漏れ聞き効果。作り話でも相手から直接伝えられたら、本当かなって疑ってしまうが、同じ話を相手が他の誰かに喋って自分はそのやりとりをそばで漏れ聞いたら、ころっと信じてしまう。いくつもこの効果が登場人物により使われる。使ってみたくなる。

No tags for this post.

猫二人幅広モクに狭きトラ #jhaiku

DSC_0023-1-1.jpg

デロンギ前の暖かさを求めて、モクレンは早くから居座っていた。
そこへ遅ればせながらトラジもやってきた。
でも猫ベッドのゆとりはない!
それでも割り込むトラジの意地!
猫ベッドから落ちそうになりながらも、必死にトラジは踏ん張っている。

11月の読書メーターのまとめ

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1651ページ
ナイス数:43ナイス

IBM
奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみるIBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる感想
IBMのパソコンがアメリカで大人気のクイズ番組「ジョパディ」に挑戦する。パソコン『ワトソン』を教育するエンジニアたちの苦労やすごさが伝わってくる。それとともに人間の小さな頭一つでクイズに答えたり戦術を考えたりするのに対して、パソコンに同じことをやらせようとすると、膨大なデータ入力、検索、順位づけなどをこなすプログラムをつくらなければいけないということだ。IBMもグーグルやビングの検索には及ばずという。パソコンの処理のすごさはもちろんだが、人間の頭脳のすごさをも見直す書となった。’11年2月ワトソン勝利。
読了日:11月26日 著者:スティーヴン・ベイカー

幸福な日々があります幸福な日々があります感想
森子さんはモーさんが、好きだったのに。モーさんを幸せにするためだけに生活し過ぎたのだろうか。自分を殺していた部分も多かったのだろう。幸せの時期と別居してからの生活が交互に描かれることにより、そのギャップがより際立っていた。自分の思いもぶつけながら幸せに過ごせたらいいだろうね。
読了日:11月21日 著者:朝倉かすみ

夢のような幸福夢のような幸福感想
娘が妻に勧め、大笑いしていた妻を見て、私も読む。面白すぎ。こんなにガラスの仮面ばかり読んでて仕事できるの?友人との会話の中にもそのセリフが出てきたり、着物を脱ぐときには、あれーご無体な〜とはしゃいでみたり。しをんさんみたいな友人を持ってる人が羨ましくもある。これを読んで笑わない人はいないだろう。
読了日:11月17日 著者:三浦しをん

ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟感想
■ナミヤ雑貨店様。人に感動を与える文章を書いたり、読書で得た感動を伝えるにはどうしたら書くことができるのでしょうか?伝え切れない子より。■伝え切れない子さんへ。あなたは本当に感動してるのですか?感動させようなんて思わなくても素直に書けばいいのです。私のことを描いてる『ナミヤ雑貨店の奇蹟』にそのコツがあります。ナミヤ雑貨店。過去と現在、人と人とのつながり、幸せ。感動をありがとうございました。
読了日:11月12日 著者:東野圭吾

冥土めぐり冥土めぐり感想
冥土めぐりを読み始めてすぐに、車椅子の主人と死に場を求める話かと思った。ドキッとしたが、障害を持つ夫から次第に癒されていく妻の姿が良かった。次の「99の接吻」では母と四姉妹の親密さとある男の出現からそれぞれの心の揺れが描かれていた。
読了日:11月9日 著者:鹿島田真希

夜明け遠き街よ夜明け遠き街よ感想
ススキノのキャバレー、クラブの黒服を着る黒頭。客を守り、ホステスを守り、店のためにホステスの獲得に力を注ぐ。ボクシングの腕もありながら耐えるところは耐え、サブマネージャーとして動く。黒頭の渋さが光る。ホステスやクラブなどでの報酬や料金設定の仕組みなども出てきて、へぇ〜そんな仕組みなんだと知る。ほとんど知らない世界。小説ってその場に行ってるみたいになるのがいいよね。
読了日:11月8日 著者:高城高


読書メーター

夜話にタカアシガニが腕振るう #kigo #jhaiku

DSC_0465.JPG

タカアシガニは夜話をどんなふうにするのだろう。
かなり腕を振るいながらやるのではないだろうか。
一人が始めると、周りのタカアシガニは集まってくる。
時々隣のタカアシガニの足と絡まったりするのかも。
でもそうなっても、決して慌てることなく、そーっと、そーっと、足を抜いていく。
夜話が聞きたいから。

このタカアシガニは海遊館で撮影したものです。