「あなたのからだは若返る!ー新庄村でできる健康づくりについて」講師:筑波大 学・久野譜也先生

あなたのからだは若返る!
ー新庄村でできる健康づくりについて
講師は『世界一受けたい授業』(日本テレビ) ても登場された筑波大学大学院総合科学研究科体育系教授・久野譜也先生です。

(2015.12.12に新庄村ふれあいセンターで講演会が行われた。久野先生の理論に基づいて取り組んでいるスマトレ教室の関連事業である。以下はその時のメモ書きです。間違いがあれば私自身の入力ミスです。講演の中でも97歳の方がスマトレ教室に参加していることを知り驚かれていた。)

SMART WELLNESS CITY
1年前にスタップから新庄村と関わるかもしれないと聞いた時、人口800人の村があるんだとびっくりした。
村のスタッフとの関わりが強いことが効果を上げている。
町並みがいい。
両側の人の顔を見て、握手をして、寝ている人がいたら叩き起こしてあげてください。

健康づくりの考え方
1.高齢になっても地域で元気に暮らせることは社会貢献である。
2.健康維持努力することは個人と社会、双方にとってのメリットである。(健康である責任)

子ども、孫に社会の仕組みをバトンタッチすること。社会保険など。
「ピンピンコロリ」に私は反対している。「ピンピンちょっと寝てコロリ」がいい。1月くらいの間に家族などに引き継ぎをしたい。
日本の寝たきり期間は平均男性8年、女性12年。これが平均だ。世界1の寿命だからこうなっている。
男性80歳。女性は86歳。これがもう4歳伸びると言われている。
70歳以降、これから伸びるのは寝たきり期間が伸びるだけだろう。
それに対応するためにはスマトレが必要なんだ。
今日の話は科学的に証明されたものだ。
自立度の変化パターンのグラフ
男性は60歳超えると20%の人が弱っていく。脳卒中か心筋梗塞。これを起こして10年位寝たきりで亡くなる。
7割が70歳以降落ちていく。これは転倒、認知症によって落ちる。
残り1割は徐々に落ちていく。
女性はずっと元気な人はいない。60代から1割が落ちるが、男性より少ないのはアルコールの摂取量が少ないから。
70歳から約9割が落ちてくる。閉経から骨粗しょうになり転倒して骨折、寝たきりになる。
中年時にメタボにならないように60代を迎える。70代は認知症になる壁がある。認知症になったら治らない。軽度認知症なら元へ戻る。繰り返しが多くなったりしたことに気づいたら治療にすぐ当たる。
会話だけしていてもダメだ。それも大事だがそれだけでは予防はできない。
サザエさんの波平さんは57歳。郷ひろみは還暦を迎えた。
食生活の改善と運動が変わってきている。
死亡リスク4位の身体活動量不足(WHO2009)
1位。高血圧
2位。タバコ
3位。高脂血症
4位。運動不足
5位。肥満

認知症対策も運動不足の解消が効果的
アルツハイマー病発症にに対する危険因子の影響度
1.身体的不活動うつ、2.喫煙、3.中年期の高血圧中年期の肥満、4.糖尿病

スマトレで効果を上げてもやめると元に戻ってしまう。
なぜ心筋梗塞がおきるかは、動脈が固くなることによる。買ってきたばかりのホースは柔らかい。冬のホースは固くなり。5年使っているホースが60代70代の動脈の状態とイメージしてほしい。だから動脈を柔らかくする。
年齢とともに固くなる。塩分摂取でより固くしてしまっている。だから塩を控えようと言ってる。一度固くしてしまった血管は柔らかくならない。しかし科学で1つだけ柔らかくする方法として歩くことだとわかってきた。歩くことは動脈を柔らかくすることなのだ。
せっかく柔らかくしたものを冬の間歩くのをやめると固くなってしまう。
カップラーメン1個に塩11g入っている。1日の摂取量は男性9g、女性7.5gと厚労省は基準を示している。
ラーメンだとスープまで全部飲んでしまいがち。だが食べ物にすると旨味として食べれてしまう。スープを半分以上残すことを心がけるということでクリアできる。水分を多くとっても塩分は入ってしまうので意味がない。
コーヒー好きだがインスタントは飲めない。ブラックは飲めない、ミルクだけ入れる。自販機は微糖のブラックでも角砂糖2個入っている。だからミルク入りの微糖も二口だけ飲んで捨てている。
コーラは1リットルで下から4cmほどの砂糖が入っている。
カロリー。大福なども好き。表示法により使っている分量の多い順に記入することになっている。3番目までに砂糖が入っているものは食べないことにしている。どうしても食べたいものは翌日に半分食べる。
科学的根拠から歩くことは足し算と考えてよい。
移動を運動と捉えてよい。
20分以上続けて歩いても20分こまぎれに歩いても効果は同じ。
我々はいかに楽にするかと考えて行動する。スーパーに行くと車を近くに止め、エスカレーターがあれば一番に乗ろうとする。
1日だけのことでなく1週間の合計で良いということもある。私は1日1万歩を目標にしている。1週間に平均してでよい。歩きだめはできる。歩けるときに歩けばよい。まとめて歩くことも可だ。
70歳までは8000歩歩けば認知症にならない、70歳以上は7000歩と言われている。
歩数計で歩数の合計を見てほしい。

メタボ、転倒からの骨折は加齢による筋量の減少が主要因の一つ。
筋肉が減るから転ぶ。筋肉を維持する人ほど長生きできる。
歩くなどの有酸素運動をいくらしても筋肉量は増えない。そのため筋トレをしている。
歩くこと筋トレがどちらも必要なのだ。
家庭でもやれる筋トレで十分筋肉はつく。週3回は行うことが必要。
自家用車を普段の移動で一番よく使う県は、生活習慣病になりやすい。生活の中で、歩くか車かを分けて考えよう。

ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)・・・人々の結びつきを強めることが健康で長生きできることにもつながる。
高齢化社会における歩くことの意味・ジェイコブさん。1961年
地域の人々のさりげない接触の総和。
殆どが偶然であり用事のついでであり、当時の自発であり誰かから押し付けられたものではない。
市民のアイデンティティの感覚であり尊重と信頼の綱でありそして個人や地域にとってのまさかのときの資源となるものである。

車で動けば人に接することはないが、歩いていれば人に出会い、会話にも繋がる。偶然のつながりがいざという時の助けにも繋がる。

肥満には炭水化物の取り過ぎは良くない。白米とチャーハンではチャーハンのほうが炭水化物の中の悪さを抑えてくれるという。ご飯を食べるのを半分にしておかずをしっかりとっている。
長寿の食事としていいのは豚肉。アルブミンが豊富なのが豚肉。120g。とんかつでは食べ過ぎになるかも。野菜だけでは良くない。
笑い。化粧ー身だしなみを気にする。気にしないようでは衰える。人を意識することも効果が上がる。

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