My New Year Resolution. -20190125

20190125ーMy New Year Resolution.

Last year I said at this class that my resolution is to make a haiku collection and I want to write a story of Usuiro butterfly. I got good results. I could make a collection of members many haiku. And I could write two stories of Usuiro butterfly. Then I thought my new year resolution. My first resolution is to read an average of 80 page novels a day. Last year I read an average of 62 page novels a day and an average of 79 page a day after January 2012.  ‘Nichi-Nichi-Kore-Koujitsu’,’Every day is a good day’ in English, is a best book. Especially I like the sentence “In my own way,to make my own way of growing as it is” and “There is only one way. You have to taste it now”.  MY second resolution is to summarize something along the Izumo kaido way in the Edo period.

Thank you for listening!

2月の読書のまとめ~読書メーターより

2月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3115
ナイス数:862

ソウルケイジソウルケイジ感想
姫川玲子の活躍。殺人事件は悲しいものだが、犯人の胸の内を考えるといたたまれない。それにしても、殺された人物の特定って大変な作業だ。2月のうちに読みきれないと諦めながら、今日の午後から続きを読み始めたが、一気に残りを読み切れた。暴力団、ヤミ金、フロント企業などと、狙われた者たちの悲劇と抵抗。地道な刑事たちの捜査の賜物だ。玲子の周りの人間関係も楽しませてくれた。
読了日:02月28日 著者:誉田 哲也
我ら荒野の七重奏我ら荒野の七重奏感想
楽しく読了。部活動の保護者会はいろいろ大変なこともあるようには思っていたが、この吹奏楽部の保護者は大変だ。それにしても、山田陽子さん、凄いね。頼もしい。敵に回したら、かなり厄介そうだけど。吹奏楽の演奏への保護者の関わり方の負担がこれほどあるとは思ってもみなかった。陽子さんも他を批判するだけでなく、よくぞここまでやったものだ。ゴルビーとその娘の最後の関係には思わず涙を誘われた。加納さんの他の作品も読んでみたくなった。陽子シリーズもできるといいかも。
読了日:02月25日 著者:加納 朋子
おらおらでひとりいぐもおらおらでひとりいぐも感想
2018年1月16日の史上2位の高齢で第158回芥川賞受賞ということで読む。東北弁も多く、わかりにくいところもいくつかあったが、方言故に、心の中の声が聞こえているようでよかった。古臭い考えや方言から逃げようともしていたのに。夫の周造を愛するがゆえに、自分を犠牲にする桃子。新しい生き方を求めていたのにと思い返す場面など、方言がよく響いてきた。周造を亡くしたときも。自分の考え、心の中の多くの自分と向き合っているのが、羨ましくもあった。一人でもこんなに多くの話ができるんだね。
読了日:02月23日 著者:若竹千佐子
屍人荘の殺人屍人荘の殺人感想
本屋大賞ノミネート10冊目。タイトルからして恐ろしそうな内容。殺人事件だけならドラマなどでもよく目にするが、こんなものまで出てくるとは。この手のものが出てくると、かなり引いてしまう。それは殺人犯も想定外だったのだろうが、それを利用した策はすごいと言えるのかも。それにしても面倒なトリックをやったものだ。解きほぐされていきわかった気にはなるが、面倒だ。ハウダニットも明らかになるが、果たしてあの関係性でここまでやれるのだろうか。身近な人がこの手の姿になった時に、エイッとやれるのだろうか。
読了日:02月22日 著者:今村 昌弘
ノーマンズランドノーマンズランド感想
姫川の活躍!過去に映像化された俳優が常に頭に浮かんできて、それはまた楽しめた。警察内の縄張り、北朝鮮拉致被害者と遺族、政治との関わり、検察官と、いろいろ絡んできて読み応えがあった。
読了日:02月16日 著者:誉田哲也
おもかげおもかげ感想
早々に、定年の日に倒れ意識不明になる主人公の竹脇。この先?そんな心配はなかった。意識のない竹脇の奥底の中で65年の人生が記憶の有無に関係なく走馬灯のように巡る。不幸と思える生い立ちながら、人にめぐり逢い、立派に人生を過ごしてきた。「貧しい家の子が金持ちの子に負ける理屈はない。親のない子が親がかりの子に負ける理屈もない。」「僕にとってのアリガトウゴザイマスは、感謝の言葉である前に、自分が生きていくために唱え続けなければならぬ、呪文のようなものだった」この言葉、誰にでも当てはまりそう。
読了日:02月12日 著者:浅田 次郎
銀河鉄道の夜銀河鉄道の夜感想
きれいな影絵が素晴らしい。苦学のジョバンニにとってカンパネルラの温かい接し方が嬉しいものだ。他の子どもたちのいじめの態度もカンパネルラの言葉で救われる。2人の銀河鉄道の旅での会話が心に響く。「お母さんは、きみがいるっていうことだけでしあわせ」。サソリ座のいわれから他のために尽くすことの大切さが伝わる。そのように生きたカンパネルラ。「世界ぜんたいが幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」という賢治の言葉はいつまでも実現できないのか。いや、自分は井戸に落ちたサソリの願いに近づけるのか。
読了日:02月10日 著者:宮沢 賢治
ふゆねこ (講談社の創作絵本)ふゆねこ (講談社の創作絵本)感想
ちさとのお母さんは早くに亡くなったところから始まる。病気?事故?星になったとお父さんから聞いても、その星も見つからないから寂しかったね。そんなときにふゆねこがやって来て、お母さんのやり残したことをしてくれた。さらに祖父母がお母さんがちさとへと願っていた白猫を届けてくれた。ちさともお母さんと関わるものと一緒に過ごせることで寂しさも和らぎそう。丁寧な優しい絵とともに。
読了日:02月10日 著者:かんの ゆうこ,こみね ゆら
崩れる脳を抱きしめて崩れる脳を抱きしめて感想
本屋大賞ノミネート9冊目。研修医ウスイと、脳に大きな爆弾を持つユカリとの淡い日々の物語。なんて思ってたら、ミステリーと発展し最後の最後まで楽しんだ。末期患者へのDNR(心肺蘇生をしない)の確認まで行われていた。余命数ヶ月の患者の日々の生活をどう過ごさせるか、今後も大きな課題だろう。もちろん患者自体がどう過ごしたいのかも。生きる意味があったのか、これからはあるのか。生きる意味を本人や周りの者がどう創造するのか。重篤患者のみならず、すべての人の明日の命の保証はない。さて私の生きる意味は?
読了日:02月08日 著者:知念 実希人
AX アックスAX アックス感想
本屋大賞ノミネートの8冊目。一流の殺し屋で恐妻家の兜。恐妻家を描く場面で殺し屋とのギャップがありすぎて笑えてしまうし、頷いてもしまう。殺し屋に指令を出す者とのやり取りも、張り詰めながらもどことなくユニーク。兜の人情深いところも味わい深かった。ターゲットのことやその理由を知る必要もないというのも分からないではないが、知りたかった。FINEの章は更に楽しめさせてもらった。いろいろ予想も立てながら読んだが見事に外れ、さすがそうきたか!
読了日:02月05日 著者:伊坂 幸太郎
騙し絵の牙騙し絵の牙感想
本屋大賞ノミネートの7冊目。大手出版社の雑誌編集長の速水。出版業界の低迷し廃刊が相次ぐ中で、上司の圧力を受けつつ速水が手腕を発揮するのに惹きつけられた。場の雰囲気を和らげ自らに引き付ける話術とパフォーマンスには、あてがきされただけあって場面が目に浮かぶようで楽しめた。出版業界、書店、電子版書籍、ネット通販、作家、二次製品など多くの関係が絡むことで、編集に携わる人の大変さが少しわかった。会社としての舵取りと社員、リストラなど抱える問題の大きさに改めて気付かされた。終盤でタイトルに納得、感動。
読了日:02月04日 著者:塩田 武士
みつけよう! ふゆ (みつけよう!) (みつけよう! 4)みつけよう! ふゆ (みつけよう!) (みつけよう! 4)感想
寒い冬、外に出たくないですね。我が家の方では雪に覆われています。でもこの絵本からは冬を見つけようと。春や秋を見つけようというのはよく聞くが冬を見つけようというのに初めて出会った。出不精になる子どもたちと、もちろん大人も、こんな冬をいっぱい見つける楽しさを味わいたいものです。よし、これからウォーキングに出てみます。
読了日:02月01日 著者:ビーゲン セン
おふくさんおふくさん感想
おふくさんたちの可愛いふっくら顔がいいですね。怖い顔の鬼さんをどうしたら笑わせられるかいろいろ考える。自分たちの幸せばかりでなく他人をも幸せに考えようとするところは、日常生活でも取り入れたいものです。おにさんって、どうして豆が嫌いなのかな?笑いながら読むことができて、おふくさんたちに感謝です。
読了日:02月01日 著者:服部 美法
くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)感想
くろねこかあさんと、3匹のしろねこと3匹のくろねこ。赤ちゃんを産んだお母さんから黒猫3匹分が切り取られ、空いた穴が白猫3匹分に描かれるユニークさ。それに文章もぴったり。ほぼ同じ形の子猫たちだったが少しずつ違っていて、ペアを探し合うのも面白いかなと思う。最後の寝たところでやっと白猫にも目がついた。
読了日:02月01日 著者:東 君平

読書メーター

1月の読書記録 13冊~読書メーターより

1月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3825
ナイス数:633

ねこのシジミ (イメージの森)ねこのシジミ (イメージの森)感想
捨て猫でも何とか人のうちで飼われてよかったね。でもシジミって面白い名前をつけられたものだ。我家の猫もそんなふうに言われてるのだろうか。シジミを藤崎さんって呼ぶお母さんの発想力はすごい!どんな思考回路なんだろう?あやかりたい。猫に起こされる場面で大笑いした。我が家も真っ先に起こされるのは私。妻は・・・。シジミのような活躍はないが、夫婦の会話のかなりの部分を猫が引き受けてくれている。
読了日:01月31日 著者:和田 誠
たゆたえども沈まずたゆたえども沈まず感想
多くの資料をもとに史実とフィクションを織り交ぜた本作にも圧倒される。ゴッホの生涯と日本人の画商との関わりなど、この作品で知ることができた。美術作品に対する当時の人々や画商の受け止め方によって、左右されてしまう。今では大変な価値だが生涯に1枚も売れてなかったとは。林忠正さんや重吉もなぜ売ろうとしなかったのだろう?価値をつけるのは一般の人というのも理解できるが、画商の見る目も影響をあたえると思う。ゴッホの絵がどうやって日の目を見るようになったのかも描いてほしかった。
読了日:01月31日 著者:原田 マハ
百貨の魔法百貨の魔法感想
星野百貨店の社是、heart,hope,healing,home(真心、希望、癒やし家庭)、がこの物語そのものである。特に第一幕「空を泳ぐ鯨」、第四幕「精霊の鏡」では感動で涙することが多かった。コンシェルジェ芹沢結子と白い猫の存在にわくわくさせられ、その他の百貨店に勤める人たちのお客様たちの話に感動をたくさんもらえた。「笑顔が一番の魔法なの」という言葉は心に留めたい。自分を幸せにするだけでなく、周りの人をも幸せにする魔法だ。修行をしなくても誰でもできる魔法。皆で魔法を掛け合おう!
読了日:01月29日 著者:村山 早紀
星の子星の子感想
本屋大賞ノミネート作ということで読む。病弱な子を元気にしたいということで、力のある水からしだいに何か宗教的なものにとらわれていく家族。親戚とも距離を取るようになり意見が耳に入らなくなっていく。子どもがその中に取り込まれていくのは、なんともいたたまれない。もっと自由にいろんなことができる環境をつくってもらいたかった。作品の意図を読みきれなかった。
読了日:01月24日 著者:今村夏子
キラキラ共和国キラキラ共和国感想
「ツバキ文具店」の続編、本屋大賞ノミネート作ということで楽しみに手にする。鳩子さんに家族ができてよかった。康成さんへの手紙とか、美雪さんへの手紙などには感動する。美雪さんをこんなふうに思えるって鳩子さんも本当にいい人だね。レディ・ババへのミツロー、QPちゃんの言葉に、ポッポちゃんも家族の大切さを改めて感じじたね。「目を瞑ってキラキラ、キラキラ」「自分が幸せになることで仕返し」「一生のうちに一人でも幸福にできたら自分は幸福」幸せがいっぱい詰まった小説だった!次作でレディ・ババさんも幸せにしてあげて。
読了日:01月24日 著者:小川 糸
さよなら、田中さんさよなら、田中さん感想
小学校4年、6年時の作品を改訂し、新たに書き下ろしてこれだけの小説が書けるなんて素晴らしい!将来が楽しみ。表題作は最後にあり同級生から見た主人公が描かれていた。それ以前の4つの章は田中花実さんが主人公。母子家庭で知りたいこともいっぱいありながら、母親のたくましく明るい生活ぶりに、楽しく過ごしている主人公が描かれていた。周りに迎合することなく人と接し力強く生きる姿が良かった。文章表現も豊かでとても中学生とは思えない作品に出会うことができた。
読了日:01月22日 著者:鈴木 るりか
ランニング・ワイルドランニング・ワイルド感想
呉市主催のアドベンチャーレースに出場した和倉たち。オリエンテーリングをしながらランニング、シーカヤック、バイクで制限時間のあるチェックポイントを通過して競う。開始間際の1本の電話から和倉には新たな試練も加わる。チームのキャップとして、そして個人としてどうメンバーや大会に臨むか。自らの職務との絡み。ゴールできるのか、要請に応えられるのか、家族は、職務は? 読みながらこちらまで息が上がってしまうようで楽しめた。
読了日:01月21日 著者:堂場 瞬一
ときどき旅に出るカフェときどき旅に出るカフェ感想
瑛子さんが訪れるようになった憩いのカフェ・ルーズ。店主・円さんの作る海外の飲み物やスイーツのあれこれ。この小説を読んでいるだけで飲み物や食べ物を頂いているようでホッとできてしまう。10のそれぞれの話は最後に解き明かされてスッキリと終わる。仕事にしても生活にしても、常識と思えることが、自分だけの狭い了見だということが多々あるということも感じた。幸せな生活ってどんな生活?人それぞれの幸せな生活の感じ方があるのだろうが。
読了日:01月16日 著者:近藤 史恵
漫画 君たちはどう生きるか漫画 君たちはどう生きるか感想
80年前に出版されたものが漫画として再登場というのもすごい。50年ほど前に私も原作を読んだこともあり、今回手にする。この漫画を多くの小中学生のみならず我々大人も味わいたいものだ。すべてが漫画ではなく、おじさんからコペル君への手紙やノートの文章は文字でしっかり記され、原作も大事にされている。多くの人との関わりの中で生き、過ちをしても正しい道に向かうこと、自分で自分を決定する力を持っていることなど、今の社会でも訴える力を持っている本だ。悩む子を優しく導くおじさんになりたいものだ。
読了日:01月15日 著者:吉野源三郎
ふたごふたご感想
作者のミュージシャンSEKAI NO OWARI のSaoriとしての活動もよく知らなかったけど、直木賞候補の作品ということで手にする。活動を始めるまでの様子や心の動きが、独特に表現されていた。ふたごと月島に言われてもそう思えない夏子。そう思えないと言われても一緒にいないと落ち着けない夏子。落ち込んでいる時の月島の言葉「いいじゃん、俺は寂しそうなやつって、魅力的だと思うよ」「仲良くなれるからさ」こんなふうにいえる月島はすごい。辛く思っている人にこんな素敵な言葉が言える人っていいなぁ。
読了日:01月14日 著者:藤崎 彩織(SEKAI NO OWARI)
神さまたちの遊ぶ庭神さまたちの遊ぶ庭感想
福井から北海道大雪山の近くのトムラウシに山村留学した宮下家族の1年間の軌跡。氷点下20度を度々下回る冬とか、最高気温が20度に達しない夏、数人のクラスの様子、作者だけでなく読んでいるものも驚きばかり。地区の人と一体となっている学校の楽しそうなこと。勉強も必要なことだが、大人と子どもが知恵を絞りながら充実した日々を過ごせるのは、とても素晴らしいことだ。生きる力はとても強い。よそから入ってくる人を受け入れる地域の人たちの包容力もすごいものだ。
読了日:01月11日 著者:宮下 奈都
ホワイトラビットホワイトラビット感想
なかなか乗れなかった。後からあれは、この人は、なんて出てきて、面白さを感じる前に冷めてしまった。何とか最後までは目を通す。
読了日:01月08日 著者:伊坂 幸太郎
彼方の友へ彼方の友へ感想
感動しながら読み終えた。戦前戦後を通して女性雑誌を関わり続けてきた佐倉ハツ(波津子)の熱い胸の内がよく伝わってきた。目に見えない多くの読者を「彼方の友」として、戦中の苦難の中でも「友へ、最上のものを」と夢を与え続けた。雑誌の付録であったフローラ・ゲームのカードや、波津子の親しむ言葉遊びの音符が、物語の中で波津子らの心の思いを強く印象づけていた。戦争による文芸への圧力、出兵によって多くの人材の消失の中でも「友」を力づけようとする波津子らに胸打たれる。最後の音符やペンに涙腺は緩むばかり。
読了日:01月06日 著者:伊吹 有喜

読書メーター

1月の読書記録 11冊~「炎の塔」イチオシ~読書メーターから

「炎の塔」が本屋大賞ノミネート作に入らなかったのはとっても残念だ。すごい迫力ある作品で映画にぜひしてもらいたいものなんだけど、監督や制作者もその凄さを描ききれないからだろうか?はたまた建設会社や設計者がそんなことあるはずないと確実に言い切れないから映画などで描いてほしくないからなのか?残念でならない。

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3040ページ
ナイス数:758ナイス

植物たち (文芸書)植物たち (文芸書)感想
植物の姿、性質、花言葉などに擬えた7短編集。コウモリランの「にくたらしいったらありゃしない」はどちらともが着生してそうだ。ひなげし(虞美人草)がオセロの眠り薬として登場していたとは。「いろんなわたし」はひなげしが風に揺らされているようで母娘が切なかった。「村娘をひとり」はもっと違う内容に作って欲しかった。残念だったのは各章の最初の花のイラストがテーマの花と関わりのないものだった。ホテイアオイならその絵を載せて欲しかった。図鑑で確認しながらの読書となった。
読了日:1月31日 著者:朝倉かすみ
インドクリスタルインドクリスタル感想
水晶は宝石類とか占い師の玉しか浮かばないがと近代工業で使用されると改めて知った。現地に行きより高品質のものを手に入れる苦労、インドゆえに多くの言語、民族、カースト制の名残、教育水準の低さなど困難を極めたことだろう。直接買い付けに行く社長藤岡と先住民の少女ロサの関わりが興味深かった。ロサの能力には驚くが、いそうに思ってしまう。もっと早い段階に日本の教育を受けさせていたら凄い女性になっていたかもと思う反面、オーストラリアのような受け入れも特別進級も日本ではできなそうで日本の教育を残念に思う。
読了日:1月31日 著者:篠田節子
スーツケースの半分はスーツケースの半分は感想
こんなスーツケースを持って旅に出たくなる。ひとつの青いスーツケースがいろんな人を結びつけ幸せを感じさせてくれる心温まる作品。最後になってスーツケースに込められた思いが明らかにされてきて胸が熱くなる。こんなに思い出いっぱいを詰められると旅行に行った人はもちろんだが、それを貸してあげた人、元の持ち主、プレゼントした人、作った人、多くの人の幸せにつながっていくようで、とっても良かった。
読了日:1月27日 著者:近藤史恵
花さき山 (ものがたり絵本20)花さき山 (ものがたり絵本20)感想
いいことを一つしたらきれいな花がひとつ咲く。この絵本も好きだ。小さな子どもたちに何度も読み聞かせたいお話だ。自分は今までいくつの花を咲かせることができただろうか。どんな花を咲かせただろうか。これからいくつ咲かせることができるだろう?たくさん綺麗な花を咲かせたいものだ。
読了日:1月27日 著者:斎藤隆介
じごくのそうべえ (童心社の絵本)じごくのそうべえ (童心社の絵本)感想
数年ぶりに読んだ。20数年前は我が子たちに何度も読んでやった本だ。声に出して読むと15分。枝雀や米長の落語もまたCDで聞きたくなる。あの長い話がこの1冊に面白さも凝縮されている。妻が関わっている「風の子文庫」で毎週読み聞かせをしていて、本日妻の当番。私が飛び入りでこの本を17名の保育園児たちにさせてもらうことができました。何年も前にやってこれが2度目。面白さたっぷりの絵本です。怖そうな閻魔さんや鬼たちさえも笑いをそそる。たくましいそうべいたちだ。
読了日:1月27日 著者:田島征彦
我が家のヒミツ我が家のヒミツ感想
6話の短編どれもがよかった。イチオシは最後の「妻と選挙」。夫の行動に感動して目が潤んだ。「妊婦と隣人」はありそうでこっちまで紙コップで息を潜めて聞き入ってるような気分になった。最後の方で妊婦の行動には大丈夫なの?って心配したけど、赤ちゃんの力が偉大だったのかな?凄い功績だ。他の人のことを知りたくてもなかなかわからないもどかしさ、自分だけが知っているあのこと、知って良かったりそうでなかったり。人生いろんなところで楽しみがありそうです。
読了日:1月24日 著者:奥田英朗
メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官感想
刑事、鑑識、監察医なだ犯罪捜査に関わる作品が多いが、法医昆虫学捜査官に初めてであった。死体に群がる昆虫、死後の経過時間などがそこから解明できたり、場所の特定にもその昆虫の生態から迫って行ったりと、初めて出会う犯罪捜査だけに興味深いものがあった。赤堀涼子のどことなくほんわかしたような存在でありながら顕微鏡で捉える緻密な作業、小さな虫を山村の中から見つける方法、等々面白かった。虫と人のDNA一致で特定するなんて驚きだ。肉眼で見落としてしまうものも”無視”できない。
読了日:1月20日 著者:川瀬七緒
心臓異色心臓異色感想
星新一の世界のようで7つの短編がみな面白くて一気に読めた。「家を盗んだ男」この泥棒はなんでも盗んだ。家まで盗むってそういうことなんだ。でも心は腐っていなかった。盗みたくないものができたために、そこを去るなんて切なかった。心臓移植もこんな時代になると気楽に移植ができそう。でもこれはあまりに異色だった。「踊るスタジアム」が東京オリンピックに生かされたら超安上がり施設になるのにね。私たちの今の生活は100年後、500年後にどう刻まれているのだろうと考えると顔を上げられるのだろうか。
読了日:1月11日 著者:中島たい子
モナドの領域モナドの領域感想
片腕、片脚がとバラバラ死体遺棄事件かと推理小説の気分で読み始めていたら、GODが出現。筒井作品は初のように思う。GODの言葉は哲学の解説書のようであり私には難しかった。終末にGODのお告げで事件も解決。予言されてもそれを変えることもできないとなると、私は聞かない方を選ぶかもしれない。
読了日:1月11日 著者:筒井康隆
世界の果てのこどもたち世界の果てのこどもたち感想
満州に楽土があるかのように言われ生活した人たちの物語。いくらかは知っているつもりたったが、この作品からその酷さがより伝わってきた。日本人、朝鮮人、中国人。朝鮮の植民地化から満州事変、日中戦争、戦後、朝鮮戦争と大きな時代のうねりの中で生きてきた3人の女の子の目を通して描かれている。差別が当たり前に思われていた時でも3人を結びつける絆があった。残留孤児として中国人に育てられた珠子の周囲の暖かさや子どものころの人との接し方が自らを救ってくれたのだろう。終末は感動で涙が止まらなかった。
読了日:1月10日 著者:中脇初枝
炎の塔炎の塔感想
凄い!映画になってほしい作品。超高層ファルコンタワー火災。最新の防災システムに基づいた建築物だったはずがなのに、オープニングセレモニー当日にこんな事になるなんて誰が想像できただろうか。見えないところで火災が発生し、拡大。このビルに集まった政治家・著名人・一般客・ビルのオーナーや従業員の対応が生き様を示していた。時刻の表示が危機感を高め、次々に起こる事態に惹きつけられながら読了。女性消防隊員・神谷夏美が一人になってからの最上階の1000人救出劇は圧巻だった。凄すぎて映画化は無理か?!
読了日:1月7日 著者:五十嵐貴久

読書メーター

自分が思うだけで、人はいくらでも幸せにも・・・なれる

自分が思うだけで、人はいくらでも幸せにも、不幸せにもなれる。

人である以上、誰もがやがては死ぬ。致死率は100パーセントだ。そう考えると死がイコール不幸だとは言えない。その死が幸せか不幸せかということは、どう生きたかということと関連するのだ。
「何かを得るためには、何かを失わなくてはね」
母さんの言葉を思い出す。

でも猫は消せなかった。
猫の代わりに自分の命を諦めるなんて、馬鹿げた男だと思われるかもしれない。

「悪魔という存在が、あなたたち人間の心の中にあるだけなんです。あなたたちは、その心の中にある悪魔という存在に、いろいろな像を描くただけなんです。・・・」

「無数にあるあなたの小さな後悔、こうしたかった、ああしたかった。そこを分かれ道として逆に生きたらあなたはこういう姿だったということじゃないでしょうか。それはある種の理想であり。でも悪魔的なものってそういうことなんだと思いますよ。なりたいけれども、なれない自分。自分に一番近くて遠い存在。そういうことなんじゃないでしょうか」

「明日死ぬかもしれないと思う人間は、限られている時間を目いっぱい生きるんだ」
かつて、そう言った人がいた。
でもそれは嘘だと僕は思う。
人は死を自覚したときから、生きる希望と死への折り合いをゆるやかにつけていくだけなんだ。無数の些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。

一生の間に心臓が20億回拍動する

川村元気著『世界から猫が消えたなら』を読んでいたら、この言葉が出ていた。何かの本でも読んだことがある。寿命も年数でなく、心臓の拍動で考えると、哺乳類では平等だという。
哺乳類は、どの動物も一生の間に心臓が20億回拍動する。
象は50年生きる。馬は20年。猫は10年。ネズミは2年。でもみんな平等に心臓は20億回打って死ぬ。
人間は70年。

1月に読んだ本のまとめ「読書メーターより」

美しい日本語の風景旅猫リポートくろぞうとあおぞう天平グレート・ジャーニー─遣唐使・平群広成の数奇な冒険

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3546ページ
ナイス数:73ナイス

天平グレート・ジャーニー─遣唐使・平群広成の数奇な冒険
久々に歴史小説。遣唐使の苦難が描かれている。作者は日本再発見塾で新庄村においでになった上野誠さん。読もうと思ったのはこのことが大きい。万葉学者の書く物語とはどんなものだろうかと。実在の平群広成を中心に中国の皇帝に仕える阿部仲麻呂も登場する。船旅は死と背中合わせ。暴風に合いベトナムでの苦難の生活。波瀾万丈の中から救う神が現れる。唐、渤海、新羅と国際情勢も厳しい中で危険を潜りながら、権威を借り知恵を巡らせ、日本に戻ることができた。こんな苦労をしながら今の日本ができあがってること、中国の力添えでそのような文化を
読了日:1月26日 著者:上野


くろぞうとあおぞう
小さな森に大きなぞう。窮屈そう!のびのびと過ごそうとして北と南に別れていく。でもやっぱり窮屈でも仲間が恋しい!じんわりと伝わる。
読了日:1月26日 著者:石倉 ヒロユキ


ねこのおいしゃさん (ケロちゃんえほん)ねこのおいしゃさん (ケロちゃんえほん)感想
猫のお医者さんが、ニャーオ!と気合をいれたら病気を治せるのが楽しい。子どもたちが喜びそう。エプロンシアターにもなってるけど、変えている部分もあり、どうして原作と変えてるのかと思った。我が家の猫からも気合をもらおっと。
読了日:1月26日 著者:ますだ ゆうこ


旅猫リポート
サトルと猫のナナの感動の物語。初めの方は淡々と物語が進む。それだけに終末に一気に、サトルが何故ナナを貰い受けてくれる人、みんな仲の良い友だち、を訪ねて旅していたのかがわかってくる。涙が止まらなかった。サトルもナナも別れるのが嫌で、貰い受けてもよいと言ってくれたところで相性悪く振舞ったのだろうか。ナナも良い人に恵まれ、サトルも良い人に恵まれ、羨ましい。優しいサトルだからみんなを幸せにできたんだよね。だからサトルもナナも幸せだった。くすん。有川浩さんは植物のことだけではなく猫のこともわかるなんてすごい!
読了日:1月17日 著者:有川


64(ロクヨン)64(ロクヨン)感想
昭和64年の誘拐殺人事件を軸に県警広報官三上と記者クラブとの匿名扱いでの綱引き。県警の窓になろうと必死に上層部に掛け合う三上の生き様が凄い。我が娘も行方不明だというのに仕事に生きる。警察にとって守るべきものは何か、記者たちの取材とは、犯罪被害者の思い、事件を追いながらもミスを犯し離職せざるを得なかったものの人生、タイトルにも関わるのかこの640ページを超える小説でありながら、気が抜けなかった。県警内部での爪弾きもされながら、元上司との繋がりが、感動を呼んだ。そして、終盤に事件を隠そうとする県警から情報を引
読了日:1月14日 著者:横山 秀夫


七夜物語(下)七夜物語(下)感想
さよと仄田くんの夜の世界。自分たちの良い所や足らないところに気づいていく旅。クラスの中で全く存在感のなかった仄田くんも大ねずみのグリクレルや捨て去られた仄田くんの短いエンピツと出会いながら、自分の良さを確かなものとして自信を持っていく、心温まるお話だった。自分の光と影と戦うシーンは痛々しかった。どちらかが悪いのじゃなく、どちらも大切に、自分というものに自信を持ってほしいという作者のメッセージなのだろう。人が傷つけられ奪われるとき自分は何ができるか?さよと仄田くんは精一杯力を出し切りながら立ち向かうことがで
読了日:1月12日 著者:川上 弘美


ガラスの仮面 (第17巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第17巻) (白泉社文庫)感想
二人の王女を大成功に終わらせたマヤ。亜弓は、今回の役で初めて役との一体感を得たというのに、マヤはいつもだという。亜弓もすごい人なのにマヤに負けている部分に気づいてしまう。気づける亜弓も凄い。天狗にならないのがいいね。マヤは、「忘れられた荒野」で狼少女の役につく。大変な役でも文句も言わず、必死に自分のものにしようとするマヤの姿に感動。
読了日:1月7日 著者:美内 すずえ


七夜物語(上)七夜物語(上)感想
七夜物語を読んだ小学四年生のさよは不思議な体験をする。この物語を何度読んでも記憶に残らない。私が読んだ本の内容を忘れるのとはかなり異なる。夜の夢の世界に紛れ込んだようになる。さよと同級生の仄田くんは、自分たちより大きなネズミのグリクレルに出会う。夜の世界で二人は自分自身を見つめ直すことになる。しだいに二人ともしっかりと歩み始める。グリクレルやミエルは最初だけの登場なのだろうか?下巻も楽しみにしよう。小中学生だけでなく、大人でもやりたいけどできない、言いたいけど言えない思いはたくさんしているから、こんなふう
読了日:1月6日 著者:川上 弘美


美しい日本語の風景
あけぼのなど空の大地のことば、わかみずなどの四季のことば、あらたまなどの人と心のことばが、万葉集などの言葉をもとにしながら、言葉の意味が解かれている。大切にしたい日本語の良さに触れることができた。折に触れてまた読んでみたい。「かろとうせん」の項のところで松尾芭蕉は弟子に「予が俳諧は夏炉冬扇のごとし」。役に立たないものとは?無用の用ということばがあるが、それを目ざして俳句を作ることが大事だと著者は考える。目先の役に立つか立たないかばかりに心を奪われて、肝心の自己鍛錬をおこたれば、何の役にも立たない。そうした
読了日:1月4日 著者:中西


影の部分 (真夜中BOOKS)影の部分 (真夜中BOOKS)感想
映画「勝手にしやがれ」を世界で初めて買い付けたり、「太陽がいっぱい」を日本に輸入するなどで活躍した秦早穂子さん著作。満州事変の年に生まれ、太平洋戦争、戦後を、子供時代を萩舟子として描き、戦後の映画にまつわる話を私として描く。子供時代も決して暗い影ばかりではなく、父の周りの著名文芸家が登場し、華やかさもある。その中で佐藤春夫の詩「秋刀魚の歌」には春夫と谷崎潤一郎と両者の夫人が関係していることを初めて知る。改めて詩を読み直した。映画に関係しては多くのフランス映画と監督、俳優が登場する。華やかな仕事だがそこにも
読了日:1月3日 著者: 早穂子


ガラスの仮面 (第15巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第15巻) (白泉社文庫)感想
冬の星座でマヤと亜弓が姉妹として王女を演じる。亜弓のオリゲルドは策略を巡らし氷の如くの王女、マヤのアルディスは光の如くの王女。目が離せない!
読了日:1月1日 著者:美内 すずえ

読書メーター

12月に読書メーターに登録した本のまとめ #book

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5887ページ
ナイス数:56ナイス

ガラスの仮面 (第14巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第14巻) (白泉社文庫)感想
「二人の王女」のオーディションでのマヤの発想、創造力は凄い!作家美内すずえさんはよくもこれほど考えつくものだ。マヤが選ばれたあと、亜弓とマヤを似つかわしくない方にキャスティングさせた月影千草の思惑もなるほどと思わせる。亜弓さんもマヤと競うために生活を取り換えようなんて、心が広いね。
読了日:12月31日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第13巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第13巻) (白泉社文庫)感想
『真夏の夜の夢』での妖精パック役。見事!天性の才能を発揮できてよかった!その後、また奈落へ!速水真澄も嫌われ役を演じながら、亜弓と共演できるもしれないところへ、マヤを導く。山あり谷あり、目が離せない!
読了日:12月30日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第12巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第12巻) (白泉社文庫)感想
マヤも一人舞台を演じながら、生徒や学校関係者から大きな支持を得て、惜しまれながら卒業した。校門を出るシーンではマヤと一緒に泣いてしまった。そんな姿を見た妻は、呆れてた。月影千草からは2年以内に姫川亜弓と同等の賞を取れば、亜弓とともに、紅天女の役の候補にすると発表される。自分よりマヤのほうが天才だと思う亜弓からは、逃げたりするなと叱咤される。マヤ頑張れ!亜弓さんも立ち上がるマヤさんを待っているんだから。
読了日:12月30日 著者:美内 すずえ
共喰い共喰い感想
芥川賞受賞作ということで読む。『共喰い』遠馬はDVで女性関係の絶えない父を忌避していながら、高校生で父と同様の道を歩むのか、自分の血を感じながらどうしようも無さが伝わってくる。わかれた母が苦悩の中の決意は避けることはできなかったのだろうか。暗くどろどろの場面が多かった。もうひとつの『第三紀層の魚』関門海峡に臨む街で曽祖父の繰り返される第三紀層の炭鉱と釣りの話。父や祖父を早く亡くし、寂しさをチヌ釣りで紛らしているのだろうか。チヌの話ができたり釣りができるうちはまだ良かった。大きなマゴチを釣った時、思わず流れ
読了日:12月30日 著者:田中 慎弥
何者何者感想
複数アカウントで異なるツイート、就活で普段と違う自分を演じ、どんな自分を目指すのか?いったい自分は何者なのかが、わからなくなってくる。指摘してくれる人がいて目覚めることができた主人公。何者にならなくてもいい、自分のありのままを生きていけばどんな人生も納得できるということか。
ツイートと現実の会話との狭間を、裏表を感じながら生活する現代の若者も大変だ!
読了日:12月29日 著者:朝井 リョウ
さようなら、猫さようなら、猫感想
9つの猫を取り巻く短編。もっと猫のことが描かれるのかと思ったけど、そうではなかった。残念!「赤ん坊と猫」で、姉妹があまりいい関係でないのに、妹園美が、生まれる赤ん坊のために猫の”うさぎ”を預かってとやってきた。でも結局預けずに帰ってしまった。姉の紫穂が義弟に電話をかけてみると、子供ができるとまた会えなくなるから姉さんのところに行くと言ってたくらいで、猫なんて飼ってもいない、と。関係が悪いから未婚の姉のところに子どもができると言いに行くのも気が引けて、それで猫を何とか手にして、猫を言い訳に久しぶりに会いに行
読了日:12月26日 著者:井上 荒野
ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第11巻) (白泉社文庫)感想
演劇界から次々に締め出され、最後に与えられた夜叉姫物語の舞台の端役を演じるマヤ。これほど落とし込められているのに、演技中の饅頭を泥まんじゅうにすり替える関係者。マヤは泥と知りながらも食べる。亜弓は、加害者を責め、マヤの役者としての本能だと諭す。演劇界から離れようとしていたマヤが、本能に目覚めていく姿に脱帽。高校の学園祭で体育倉庫を借りて一人芝居「女海賊ビアンカ」を自ら考えて行い話題を集める。この想像力と演技力は凄い。体育用具だけで舞台装置とするアイデア!ひたむきに取り組む姿勢が周りを味方にしていく。あれ程
読了日:12月25日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第10巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第10巻) (白泉社文庫)感想
大都芸能の新劇場初演がシャングリラ。その主役をマヤが演じる予定だったが、母の突然の死、マヤを陥れようとする者により初舞台に出れなくなる。ショックと陰謀の中でマヤは演技ができなくなる。どうしてこれほど傷めつけられるのだろう?そんな中、マヤのライバルの亜弓は、マヤの実力を信じ、マヤを陥れ代わりに自分を売り込んでいた乙部のりえの力の無さを、共演することにより晒していく。亜弓さんに好感を持っていなかったが、見直してしまった。
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第9巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第9巻) (白泉社文庫)感想
テレビドラマなどにも進出していった。しかし、マヤの人気や青春スターとの交際を妬む何者かによって舞台装置に仕込まれる罠。そんな危険なことが行われるなんてひどい、ありえない。恋をするのも紅天女の役をする上で大切とマヤと亜弓に説く月影千草。またマヤの母春も大都芸能社長の速水真澄によって隠されていたが、マヤの存在を知って、病院を抜け出す。無理がたたっ春はマヤの映画の声を聞いて感激しながら亡くなってしまう。悲しみに沈むマヤを前にして速水真澄はどう声をかけるのだろう?紫のバラを贈っていることを言って元気づけてやったら
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第8巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第8巻) (白泉社文庫)感想
「奇跡の人」のヘレン・ケラー役でアカデミー賞演劇部門の助演女優賞を獲得。ますます注目を浴びるようになる。マヤも亜弓も演技をしていく中で、異性に恋をすることで表現力がついていく。ただマスコミに追っかけられるようになったマヤは、趣味など体裁をつくろうようにマネージャーから指示され、自分を偽ることの苦しさを感じている。役以外で仮面を被らないといけないマヤさんは辛いだろうな。
読了日:12月24日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第7巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第7巻) (白泉社文庫)
読了日:12月22日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)感想
「夢宴楼」に代役で出演することを妬まれて台本をすり替えられた。途中から内容が変わっていて困っていたマヤを姫川亜弓がアドリブのセリフで助けようとする。ともにライバルと意識しながら相手を貶めようとするのではなく、亜弓は自分のセリフでマヤは台本にかなったセリフを返してくることにかけた。マヤもセリフの分からない自分を必死にセリフを導こうとしている凄さに感動し応えていく。舞台あらしと言われていたマヤが他の演技者とともに舞台を作ることの大切さに気づいていく。ライバルとはいえ舞台のために相手を助ける姿には感動した。「ヘ
読了日:12月22日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)感想
ガラスの仮面5
「嵐が丘」のキャサリン役で舞台荒らしと言われ始めたマヤ。周りの演技者のことを見させるために月影千草先生がマヤに与えたのが「石の微笑」の人形役。自分の意思、身体、表情をすべて無にする演技。ほぼやり遂げたかに見えた時に母のことを思い涙。劇中では麗の機転で救われたが月影からは謹慎にされる。仮面を外してしまったと。「ガラスのようにもろくてこわれやすい仮面をかぶって演技してるんだ」「かぶり続けられるかどうかで役者の才能が決まる」と教えられる。演技をしたいマヤはふとした事から「夢宴楼」で姫川亜弓と共演
読了日:12月20日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第4巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第4巻) (白泉社文庫)感想
紅天女の役をやりたい亜弓も美少女の枠から踏み出して、演技力を高めよう王子とこじきなどの汚れ役、端役にまで挑戦し始める。マヤも演技がやりたくて劇場に出演をさせてくれるように頼み込む。マヤの演技力に嫉妬する者からの嫌がらせにも合う。舞台上のハプニングにも本能的に乗り越えていく。白雪姫の一人芝居、嵐が丘のキャサリンの少女時代を演じていく。端役の演技にもその本質を極めようと取り組む姿がいい。
読了日:12月18日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第3巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第3巻) (白泉社文庫)感想
ガラスの仮面3
亜弓とは全く違ったたけくらべの美登利を演じたマヤ。劇団オンディーヌの小野寺理事の妨害で全国の演劇大会に道具を壊され団員が出場できない中で、一人で「ジーナと5つの青いつぼ」を演じたマヤ。聴衆からの拍手喝采。苦難を乗り越える姿がすごい。大竹しのぶさんが「北島マヤの日々を過ごした私」と題して解説されていた。北島マヤの声が聞こえ2年のブランクから復活したと。
読了日:12月17日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)感想
若草物語のベス役、たけくらべの美登利役、演技を作る、自分だけの表現を作ることに北島マヤは力を注ぎ、それを指導する月影千草。演じる人により表現を変えるという演劇の世界もすごいと思う。
読了日:12月16日 著者:美内 すずえ
ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)ガラスの仮面 (第1巻) (白泉社文庫)感想
三浦しをんさんのエッセーを読んでいて、何度も読み返している漫画ってどんなものなんだろうと思い、妻が買って読もうと言い始めた。すでに妻は24巻まで読んだので、私もまず第一巻に着手。何事もできないと思っていたマヤに隠された才能があった。ただ一度だけ見た椿姫のセリフや所作を覚えていた。かつての大女優の月影がそのマヤを育て、自分に与えられた紅天女の役をやらせようとする。マヤも母の元を離れ、生活の中から登場人物の思いを感じて演じようとしはじめる。人の思いを感じるというのは演技だけでなく大切なことだろうね。感動しなが
読了日:12月16日 著者:美内 すずえ
虚像の道化師 ガリレオ 7虚像の道化師 ガリレオ 7感想
「幻惑す(まどわす)」は心の悩みを取り除くというクワイの会。マイクロ波を使った偽念力。でもこの中で、「煩悩が多いようですね。嘘や秘密も、かなりたくさん抱えておられる。・・・でも、そのこと自体は仕方がないんです。・・・人間は生きていくうちに心のフィルターに汚れが溜まっていくんです」こんな汚れを虚像として見せつけられ道化師に操られては大変!心の汚れは読書でクリーンにしたいものです。「演技る」は予想外の結末だったが、刃物を立てることで役者としての演技力の経験を積むという設定はどうなんだろう?読書、想像力不足?
読了日:12月15日 著者:東野 圭吾
ツナグツナグ感想
死者と生者を対面させるツナグ(使者)。ただしどちらも1度しか他方の者と会えない。求める者と求められる者の決断も難しそう。一度断った人には二度と求めることもできないという。生きてる時にする決断って楽だね。何度でもチャレンジできる。生者は死者と何時でも対話でき、心の中で死者が生きてるように思う。あの人だったらどうするだろうか、と。死者も生者と繋がって生きていけるのだと思う。
読了日:12月9日 著者:辻村 深月
ある男ある男感想
明治初頭の社会の大きな変革の中を生きたある男たちの話。フレーへードル(自由)という章は岡山県の美作が舞台で興味深かった。
読了日:12月2日 著者:木内 昇

読書メーター

『傍聞き』長岡弘樹著

『傍聞き』を「かたえぎき」と読むというのを初めて知った。漏れ聞き効果。作り話でも相手から直接伝えられたら、本当かなって疑ってしまうが、同じ話を相手が他の誰かに喋って自分はそのやりとりをそばで漏れ聞いたら、ころっと信じてしまう。いくつもこの効果が登場人物により使われる。使ってみたくなる。

10月の読書記録

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2863ページ
ナイス数:61ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/171956/matome?invite_id=171956

■禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本
禅語を交えながら人としての美しい所作のあり方を解いている。心が所作に現れてくるという。人が気持ちよく過ごせるように心がける。亡己利他(もうこりた)。ひとつでも続けることによって美しくなれる。腹式呼吸については今心がけていることだったので、少しは姿がよくなれるかもしれない。
読了日:10月31日 著者:枡野 俊明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23371750

■まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
便利屋さんの話。タダではないようだが、いくらもらってるの?って思う。いろんな仕事を受けていくが、時間でいくらというだけでは割に合わない。それも行天が来てから一層。互いに家族と別れたこと、多田は行天との過去の経緯、これらをやり直すことはできないが、人に幸せを感じてもらうことによって自らの幸せを見出そうとする姿に感動。行天さん、あまり多田さんを仰天させるようなことばかりしないでよ。
読了日:10月30日 著者:三浦 しをん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23329354

■解
学生時代に小説家と政治家を目指した2人。新聞記者から作家になる困難さ。政治家の金の大切さ。現代の20年ほどを投影しながら、この政治家はあの人?なんて思いながら読んでしまった。クリーンと思われていた政治家なのだが、スタートが汚れていた。最後の解がどう導かれるのか、楽しみに読めた。
読了日:10月26日 著者:堂場 瞬一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23233495

■さよならクリストファー・ロビン
書き出しに、「ずっとむかし、ぼくたちはみんな、誰かが書いたお話の中に住んでいて、ほんとうは存在しないのだ、といううわさが流れた。」と。作品の中に、昔話、童話、アニメなどいろんな物が出てくる。???何だろう?「お伽草紙」のなかの、ぼくとパパのやりとり、「死んだらどうなるの?」「赤ちゃんに戻るの」はよかった。一体私って何なのだろう。私の中に生きている浦島太郎や鉄腕アトムとは違うのだが、そんな話のパーツが組み合わさって私が成り立ってるのだろうか?
読了日:10月20日 著者:高橋 源一郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23071845

■日曜日の夕刊
12の短篇集。どれもちょっと切なく、心温まる話。中でも、「後藤を待ちながら」は中学校時代にみんなにいじめられ自殺未遂後、転校していったゴッちゃんが同窓会に来るという。みんな落ち着かないが、武史は、今我が子陽司がイジメられ学校に行けなくなって初めて過去を振り返る。会場内の子どもと遊んでいた陽司は鬼ごっこで追い詰められずぶ濡れに。それに気づいたゴッちゃんが、親切に手当し、陽司の父親を懐かしみながら会場には顔を出さず帰っていく。いじめたことが深く心に残っているさまが描かれる。自分の心は騙せないよね。「卒業ホーム
読了日:10月14日 著者:重松 清
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22912595

■カラフル
何かまずいことをして亡くなった魂がプラプラのガイドの元、復活へのチャンスを与えられた話。その中で、人は様々でカラフル、同じ人でもその時々でいろんな色合いを見せる。何かで自分を開放できることの素晴らしさ、過去に囚われずに生活することによって未来も拓ける。昨日と今日は、続いてはいない別のものだから、過去に囚われずに生きよう。誰もが誰かをちょっとずつ誤解したりされたりしながら生きている、さびしいことだが、だからうまくいく場合もあると。このカラフルな世の中に自分の色がどんなものかわからないが、混ぜ込みながら生きて
読了日:10月12日 著者:森 絵都
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22867601

■二重生活
白石珠はボードリヤールの「他者の後をつけること、自分を他者と置き換えること・・・それは一個の目的となりうる」という文に共感し、実行に移す。その中で近所の人の意外な面を知ってしまう。それとともに自分を振り返って、同棲中の卓也が、仕事と言いながら年上の女性と浮気をしているのではないかと疑心暗鬼になってしまう。妄想が膨らんで不安に。他人に自分を曝け出せる人もないだろう。人のことを知りたいと思う反面、人に知られたくない自分もいる。二重生活をみんなどこかの部分でしてるんだろうね。
読了日:10月8日 著者:小池 真理子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22774471

■死命
連続女性殺人事件を起こす榊信一。彼をそうさせるのはなぜか、しだいに明らかになっていく。事件を追う刑事の蒼井凌。ともに自分の命を賭けて目的達成をしようとしている。どちらが先になるのか。事件がどう解決を迎えるのか、家族とのつながり、愛する人との出会いと別れ、生きることの意味、いろいろ考えさせられた。最後は、泣けてきた。必死に生きて人を愛し大切な存在を遺すことができた。それでもう十分だ。澄乃さんは無念だったろうな。
読了日:10月7日 著者:薬丸 岳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22740892

■阪急電車
最近では珍しく2度目を読む。電車の中でよく見かけそうな登場人物たち。ウェディングドレスの人はまず見ないだろうが。様々な人をウォッチングしたくなる。温かい人とのつながりで人生が変わったり、変えてあげる事ができたらいいだろうなと思う。幸せな気分になれた。
読了日:10月6日 著者:有川 浩
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/22709768

▼読書メーター
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夜長をも輝かす灯や本の中 #jhaiku 『カラフル』(森 絵都・著)を読んで #book 

あなたの色はどんな色?これに答えることのできる人いますか?
主人公は自分の色を捨ててしまい、再チャレンジのチャンスを与えられます。

今のあなたは、本当のあなたですか?
他人の魂が乗り移っていないですか?

この世の中は多くの人がそれぞれの色を出しカラフルです。
あなたの色をいろんなところに散りばめて、もっと鮮やかにしてみましょう。

今まさに紅葉の季節。

あなたの色があるから周りも輝いているのです。

そんなあなたの色がこの本から見つかればいいですね。

きっと見つかります。

 

死んだはずの僕の魂は、「抽選」に当たり「真」君の身体に乗り移った。その「ホームステイ」先で過ちをやり直すことができれば、もとに戻れるという。自分の本当の姿はどんなものだろうか?真君は絵を描くときはいやなことも忘れることができた。周りの大人や同級生もそれぞれ個性的な色を発揮している。カラフルな世の中に自分の色を混ぜながら生きることの素晴らしさに気づいていく。

『カラフル』(森 絵都・著)理論社

青空を虹色に染め夢開く #jhaiku #book

航空自衛隊の戦闘機隊員の中でされに選ばれたものが、ブルーインパルスの飛行隊員になれるという。

有川浩著『空飛ぶ広報室』の主人公スカイというタックネームでブルーインパルスの隊員としての内示も出たばかりなのに、歩行中に車が突っ込んできて右足の骨折をしてしまう。リハビリを終えて普通の生活はできるようになったものの、飛行隊員、ましてやブルーインパルスの隊員にはなれなくなってしまった。小さいころの憧れの職業でその夢をつかむまであと一息のところだったのに、心がポキッと折れてしまっても不思議でないくらいだ。

スカイ、本名は空井大祐は、P免(パイロット罷免)となり、転属となり、航空自衛隊航空幕僚広報室へ入った。広報官になったのである。
なれない仕事ながら周りの上司の指導も受け、航空自衛隊を人々にその存在を認めてもらうための広報に力を注ぐ。

自衛隊は軍隊だと嫌悪する帝都テレビの稲葉リカの取材を受け、自衛隊が国民の中に十分理解されていないことを再認識し、広報の大切さを知っていく。リカも強引な警察回りの記者をしていたが、強引さが裏目に出てテレビのディレクターになっていた。お互いに自分が求めていた仕事から引き離されていったのに、空井のほうが早く立ち直って行ってることに気づいていく。

アイドルグループがテレ番組の中でブルーインパルスを使うという形で、広報としての大きな仕事を成功させるまでになった。

小説内に出てくることばで、こういうのがあった。自虐ネタとして、
 

航空自衛隊は勇猛果敢・支離滅裂、
陸上自衛隊は用意周到・動脈硬化、
海上自衛隊は伝統墨守・唯我独尊、
統幕は高位高官・権限皆無、
内局は優柔不断・本末転倒、

とでていた。「あまり不愉快に思う人がいないのは、これを作ったのが何十年か前防衛記者会見だって説があるから・・・」さらに

防衛記者会は浅学非才・馬鹿丸出し

だという。
「自衛隊を皮肉りながら最後に自分を一番落としてくるところ、バランス感覚が抜群ですよね」と、自衛隊を取材して有川さんは書いているのだろうに、こんなこと書いていいの?って思ってしまう。そういえば、『県庁おもてなし課』でもかなり県庁職員のことを書いていましたね。

ネットで検索してみると http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3312326.html に『勇猛果敢・支離滅裂 航空自衛隊』などの記述があるから、でたらめでもないようです。おもしろい!

 

有川浩著『空飛ぶ広報室』幻冬舎2012年7月25日第1刷発行

額で辞書を読む。ハイテク機器「オーデコ」

2009年、カメラで障害物の存在だけでなく大まかな輪郭をもとらえる装置「オーデコ」が発売された。

鉢巻状のバンダナの額部分に仕込まれた小型カメラで前方三メートルあまりの映像を捉え、それを微弱な電気刺激で額に平面図として描く。紙面の文字をカメラで捉え、振動ピンを通じて触れる電光掲示板のように指先で触れて読み取るオプタコン(ひと昔前に利用された触読機)という機械の技術を応用したものだという。私は、このオプタコンを小学校低学年から習い、大学院を終えるまで毎日活用し、英語やフランス語の辞書を引き、墨字や楽譜を読んでいた。

最初はおでこがチリチリしていることしかわからないのだが、オプタコン時代に慣れ親しんだ、電光掲示板に流れる平面図のイメージを思い出すにつれ、そのチリチリが「点」であることが認識できた。カメラを動かすために顔を少し上下させると、眉間の真上辺りにあったチリチリの点が消えたり現れたりする。顔をゆっくり下に動かしていくとその点がハの字に開いた線となり、さらに下に行くとその線の間に横線が生まれる。最初に感じた点は、三角形の頂点だったわけだ。これで三角形が認知できたことになる。

三宮麻由子著『ルポエッセイ 感じて歩く』岩波書店、2012年6月6日 第1刷

このような機械での電気信号を受けるといってもそれを文字として認識し、さらに辞書なども読んでいく三宮さんの大変な学習と今期を必要としそうだ。見えていても辞書を読むなんて大義になってしまいそうなのに、額で一字一字を感じながら読んでいくなんて気が遠くなるような作業に思える。

 

雨の音は、実にたくさんのことを教えてくれる

いつもなら、ぶつかるまで分からない路上駐車の車の存在や、手で触れることのできない民家の屋根の高さ、けとばさなければわからない路肩の空き缶、遠慮してなるべく触らないようにしているよその家の文の材質・・・・・・。それら、普段は黙っている物たちが、雨雫が当たることで音を授かり、「雨語」を話し出す。
「屋根でござる。高さはこのぐらいで、材料はトタンでござる」
「おいら空き缶。こんなとこに捨てられちまって、冷てえぜ」
「イェー、おれポルシェ。雨に濡れた形もいけてるだろ?」
とまあ、そんなことを言っているのかどうかはわからないが、ともかく、雨が地上に新たな音を届けると、街全体が目覚め、さまざまなものの存在を私の耳に伝えてくれるのだ。

三宮麻由子著『ルポエッセイ 感じて歩く』岩波書店、2012年6月6日 第1刷

シーンレス(全盲)の著者が感じる世界。目の見えているものよりよっぽど多くの物を見ているという感じがする。他のエッセイも手にしてみたい。

 

いとおしい妻子のもとへ雪の中 #jhaiku #haiku #book

 『鉄道員(ぽっぽや)』の映画がテレビで放映されたときに見始めて、そのゆったりとした流れに乗れ切らず、途中でやめてしまった。最近、妻から何度となく「『鉄道員』を読んでみたら?とってもいいよ。」と言われながら、映画の印象からか、なかなか気が進まなかった。それがある日、一人で休日を過ごすことになり、退屈に思い、『鉄道員』を手にした。とっても良かった。

♪汽車 汽車 ポッポ ポッポ シュッポ シュッポ シュッポッポ♪
この歌が、すぐ浮かんできた。
 モクモクと黒い煙を吐いていた汽車を動かしていた鉄道員の佐藤乙松が駅長として、定年を迎えようとしていた。
ぽっぽやは、生まれたばかりの娘雪子を病気で、そして妻の静枝にも先立たれた。廃線間近の終着駅の駅長ゆえに仕事を優先させ、子や妻の死を傍で見送ることができなかった。
その後悔が、雪の日に忘れ物を取りに来た少女に優しく振舞うが、過去の後悔の念の罪滅ぼしとも思える。

 最愛の人を失う時の気持ちはどうであろうか?
 そして自分の死を迎える時はどんな思いが呼び起こされるのだろうか?
 さらに分かれていく愛する人へどんな思いを届けようとするのか?
 この主人公の「ぽっぽや」乙松は、最愛の娘や妻を亡くした。それも駅長という仕事があり仕事を優先するあまり、娘だけでなく自分を支えたであろう妻との別れに際しても、傍にも寄り添えずにいた。なぜ仕事を優先したのであろうか。廃線間近の終着駅の駅長だからか。廃線になるまでは、駅を守ろうとしたのか。利用者にはいい顔を見せ、家族にはそっぽを向いたのか?
 私も両親を亡くした。父が亡くなる時、私は仕事をしていた。急変を聞いて駆けつけた時には間に合わなかった。母が亡くなる時は辛うじて亡くなる直前まで手をさすり呼びかけながら送ることができた。しかし呼びかけても返事もなく、静かに息を引き取る母の姿に、自分の無力さを痛感した。母に対してできることは、手をさすりながら傍についていることを感じてもらうこと、浄土の世界に生まれるとことを願って、南無阿弥陀仏の念仏を唱えること、それくらいしかできなかった。
 乙松は家族との別れより、仕事を優先させてしまった。私はそうありたくない。舞台人が「舞台の上で死ねれば本望だ」という言葉を発するたびに、そこまで芸に打ち込める人は素晴らしいとも思うが、私は家族に見守られながら往きたい。私は最愛の人との別れにはすべてを投げ出すだろう。
 妻子との無念の死別、駅で静かに息を引き取った乙松の姿に、汽車のボーっという寂しい警笛と冷たい雪が重なってしまい、何度となく涙してしまった。

愛も、心も。言葉によって象られ、昏い海から浮かびあがってくる #dokusyo #book

「右」とは?「愛」とは?「恋」とは?
あなたならこれらの言葉を、どういうふうに説明しますか?
わからない時は、辞書を調べます。でも国語辞典でも説明はいろいろ。編集者の思いが表れてきます。
「舟を編む」(三浦しをん著、光文社2011.9.20初版1刷)は、そんな編集者の苦労を描きながら、言葉や辞書についての興味を持たせてくれます。
「辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。」
「記憶とは言葉なのだ」
「なにかを生みだすためには、言葉がいる。・・・愛も、心も。言葉によって象(かたど)られ、昏(くら)い海から浮かびあがってくる」
「めくろうとすると、紙が指の腹に吸いついてくるよう」な辞書「大渡海」で、「言葉という宝をたたえた大海原を」歩めたら素敵ですね。

CAT:ことば,

歴史の中でメディアの発達が各種の変革を刺激した例は多い。(読売新聞2011.1 2.11地球を読む。山内昌之)

16世紀の宗教改革は、グーテンベルクの活版印刷術の発明がもたらした活字メディアの普及の賜物であった。1520年にドイツで出された全出版物200冊のうち、133冊が宗教改革者マルティン・ルターの著作なのだ。(以上引用)

印刷術の影響は理解していたものの、200冊のうち、133冊もの割合を占めているというのは驚きであった。
133冊も書いたルターの力とともにそれを出版しようとする出版社の力ですね。
メディアの力を改めて感じました。
ソーシャル・メディアの匿名性は、責任のあり方との関係をどうなっていくのだろう。責任のある言動をしたいものだ。

猫鳴りの 気持ちをほどく 吾と彼#photoikku #川柳 沼田まほかる著『猫鳴り』 読了

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モンはいつでも腑抜けた様子でいたが、そのうち半眼になってグルグルグルと喉を鳴らしはじめた。猫のこういうのを何と言うか知らないが、藤治は勝手に<猫鳴り>と呼んでいる。最初は小さかった猫鳴りは徐々に大きくなって、やがて小型の雑種犬ほどもある体全体に共鳴し、ヒゲの先が小刻みに震えた。モンがゆっくりと気持ちをほどいていくのがわかった。

猫をさすりながら藤治は、自分が失くしてしまったものがどうやら<希望>と呼ばれる輝きであるらしいことに思い当たり、当惑して、魂が抜けたようにぼんやりとなった。その輝きがあったから、先の見えない闇のなかをどうにかここまで歩いてくることができたのだった…

沼田まほかる著『猫鳴り』双葉社。2007.8.25第1刷

猫をさすって気持ちをほどいていけるのは、猫だけでなく、さすっている自分自身も気持ちをほどいていけるんだよね。

たったひとつの扉からいろいろなものが取り出せることを私は知っていた。宮下 奈都著『スコーレNo .4』

書き出し部分
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薄暗い穴倉のようなところから空を見上げている。丸く切り取られた空が光る。瞬きのたびに、瞼の裏に光の文様が浮かぶ。ネガフィルムのように反転した景色と、湿った土の匂い。私の最初の記憶だ。
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この文章に引き付けられた。
主人公の津川麻子は骨董屋の三姉妹の長女。
英語が取り柄だが、自分に自信が持てない。貿易会社に就職したが、輸入靴店に出向。二年後会社に戻り、イタリアへの買い付け出張。楽しさを知る。最終部分。

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いろんな引き出しが必要だから雑食でなければならないのだと上司に諭されたとき、私は反論できなかった。今なら、違うとはっきり言える。たったひとつの扉からいろいろなものが取り出せることを私は知っていた。
どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる。広く浅くでは見つけられなかったものを、捕まえることができる。いいことも、悪いことも、涙が出そうなくらいうれしいことも、切ないことも、扉の向こうの深いところでつながっている。
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(宮下奈都著『スコーレNo.4』2007.1.25初版第1刷。2007.5.30第2刷)

初めての作家の小説。いいものに出合えた。

写真家森本二太郎さん、日の丸写真について「撮影者の意図がそこにあるのなら 、否定されがちな日の丸写真になってもよいのではないか」と。

新庄写真塾の夜の会で塾の会員と新庄村内の飛び入り参加者に話してくださる。日常をカメラで撮影することにより意味を持ってくる、露出やホワイトバランスもゆとりがあれば積極的に操作してみよう、などの指摘も受けました。