2月の読書のまとめ~読書メーターより

2月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3115
ナイス数:862

ソウルケイジソウルケイジ感想
姫川玲子の活躍。殺人事件は悲しいものだが、犯人の胸の内を考えるといたたまれない。それにしても、殺された人物の特定って大変な作業だ。2月のうちに読みきれないと諦めながら、今日の午後から続きを読み始めたが、一気に残りを読み切れた。暴力団、ヤミ金、フロント企業などと、狙われた者たちの悲劇と抵抗。地道な刑事たちの捜査の賜物だ。玲子の周りの人間関係も楽しませてくれた。
読了日:02月28日 著者:誉田 哲也
我ら荒野の七重奏我ら荒野の七重奏感想
楽しく読了。部活動の保護者会はいろいろ大変なこともあるようには思っていたが、この吹奏楽部の保護者は大変だ。それにしても、山田陽子さん、凄いね。頼もしい。敵に回したら、かなり厄介そうだけど。吹奏楽の演奏への保護者の関わり方の負担がこれほどあるとは思ってもみなかった。陽子さんも他を批判するだけでなく、よくぞここまでやったものだ。ゴルビーとその娘の最後の関係には思わず涙を誘われた。加納さんの他の作品も読んでみたくなった。陽子シリーズもできるといいかも。
読了日:02月25日 著者:加納 朋子
おらおらでひとりいぐもおらおらでひとりいぐも感想
2018年1月16日の史上2位の高齢で第158回芥川賞受賞ということで読む。東北弁も多く、わかりにくいところもいくつかあったが、方言故に、心の中の声が聞こえているようでよかった。古臭い考えや方言から逃げようともしていたのに。夫の周造を愛するがゆえに、自分を犠牲にする桃子。新しい生き方を求めていたのにと思い返す場面など、方言がよく響いてきた。周造を亡くしたときも。自分の考え、心の中の多くの自分と向き合っているのが、羨ましくもあった。一人でもこんなに多くの話ができるんだね。
読了日:02月23日 著者:若竹千佐子
屍人荘の殺人屍人荘の殺人感想
本屋大賞ノミネート10冊目。タイトルからして恐ろしそうな内容。殺人事件だけならドラマなどでもよく目にするが、こんなものまで出てくるとは。この手のものが出てくると、かなり引いてしまう。それは殺人犯も想定外だったのだろうが、それを利用した策はすごいと言えるのかも。それにしても面倒なトリックをやったものだ。解きほぐされていきわかった気にはなるが、面倒だ。ハウダニットも明らかになるが、果たしてあの関係性でここまでやれるのだろうか。身近な人がこの手の姿になった時に、エイッとやれるのだろうか。
読了日:02月22日 著者:今村 昌弘
ノーマンズランドノーマンズランド感想
姫川の活躍!過去に映像化された俳優が常に頭に浮かんできて、それはまた楽しめた。警察内の縄張り、北朝鮮拉致被害者と遺族、政治との関わり、検察官と、いろいろ絡んできて読み応えがあった。
読了日:02月16日 著者:誉田哲也
おもかげおもかげ感想
早々に、定年の日に倒れ意識不明になる主人公の竹脇。この先?そんな心配はなかった。意識のない竹脇の奥底の中で65年の人生が記憶の有無に関係なく走馬灯のように巡る。不幸と思える生い立ちながら、人にめぐり逢い、立派に人生を過ごしてきた。「貧しい家の子が金持ちの子に負ける理屈はない。親のない子が親がかりの子に負ける理屈もない。」「僕にとってのアリガトウゴザイマスは、感謝の言葉である前に、自分が生きていくために唱え続けなければならぬ、呪文のようなものだった」この言葉、誰にでも当てはまりそう。
読了日:02月12日 著者:浅田 次郎
銀河鉄道の夜銀河鉄道の夜感想
きれいな影絵が素晴らしい。苦学のジョバンニにとってカンパネルラの温かい接し方が嬉しいものだ。他の子どもたちのいじめの態度もカンパネルラの言葉で救われる。2人の銀河鉄道の旅での会話が心に響く。「お母さんは、きみがいるっていうことだけでしあわせ」。サソリ座のいわれから他のために尽くすことの大切さが伝わる。そのように生きたカンパネルラ。「世界ぜんたいが幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」という賢治の言葉はいつまでも実現できないのか。いや、自分は井戸に落ちたサソリの願いに近づけるのか。
読了日:02月10日 著者:宮沢 賢治
ふゆねこ (講談社の創作絵本)ふゆねこ (講談社の創作絵本)感想
ちさとのお母さんは早くに亡くなったところから始まる。病気?事故?星になったとお父さんから聞いても、その星も見つからないから寂しかったね。そんなときにふゆねこがやって来て、お母さんのやり残したことをしてくれた。さらに祖父母がお母さんがちさとへと願っていた白猫を届けてくれた。ちさともお母さんと関わるものと一緒に過ごせることで寂しさも和らぎそう。丁寧な優しい絵とともに。
読了日:02月10日 著者:かんの ゆうこ,こみね ゆら
崩れる脳を抱きしめて崩れる脳を抱きしめて感想
本屋大賞ノミネート9冊目。研修医ウスイと、脳に大きな爆弾を持つユカリとの淡い日々の物語。なんて思ってたら、ミステリーと発展し最後の最後まで楽しんだ。末期患者へのDNR(心肺蘇生をしない)の確認まで行われていた。余命数ヶ月の患者の日々の生活をどう過ごさせるか、今後も大きな課題だろう。もちろん患者自体がどう過ごしたいのかも。生きる意味があったのか、これからはあるのか。生きる意味を本人や周りの者がどう創造するのか。重篤患者のみならず、すべての人の明日の命の保証はない。さて私の生きる意味は?
読了日:02月08日 著者:知念 実希人
AX アックスAX アックス感想
本屋大賞ノミネートの8冊目。一流の殺し屋で恐妻家の兜。恐妻家を描く場面で殺し屋とのギャップがありすぎて笑えてしまうし、頷いてもしまう。殺し屋に指令を出す者とのやり取りも、張り詰めながらもどことなくユニーク。兜の人情深いところも味わい深かった。ターゲットのことやその理由を知る必要もないというのも分からないではないが、知りたかった。FINEの章は更に楽しめさせてもらった。いろいろ予想も立てながら読んだが見事に外れ、さすがそうきたか!
読了日:02月05日 著者:伊坂 幸太郎
騙し絵の牙騙し絵の牙感想
本屋大賞ノミネートの7冊目。大手出版社の雑誌編集長の速水。出版業界の低迷し廃刊が相次ぐ中で、上司の圧力を受けつつ速水が手腕を発揮するのに惹きつけられた。場の雰囲気を和らげ自らに引き付ける話術とパフォーマンスには、あてがきされただけあって場面が目に浮かぶようで楽しめた。出版業界、書店、電子版書籍、ネット通販、作家、二次製品など多くの関係が絡むことで、編集に携わる人の大変さが少しわかった。会社としての舵取りと社員、リストラなど抱える問題の大きさに改めて気付かされた。終盤でタイトルに納得、感動。
読了日:02月04日 著者:塩田 武士
みつけよう! ふゆ (みつけよう!) (みつけよう! 4)みつけよう! ふゆ (みつけよう!) (みつけよう! 4)感想
寒い冬、外に出たくないですね。我が家の方では雪に覆われています。でもこの絵本からは冬を見つけようと。春や秋を見つけようというのはよく聞くが冬を見つけようというのに初めて出会った。出不精になる子どもたちと、もちろん大人も、こんな冬をいっぱい見つける楽しさを味わいたいものです。よし、これからウォーキングに出てみます。
読了日:02月01日 著者:ビーゲン セン
おふくさんおふくさん感想
おふくさんたちの可愛いふっくら顔がいいですね。怖い顔の鬼さんをどうしたら笑わせられるかいろいろ考える。自分たちの幸せばかりでなく他人をも幸せに考えようとするところは、日常生活でも取り入れたいものです。おにさんって、どうして豆が嫌いなのかな?笑いながら読むことができて、おふくさんたちに感謝です。
読了日:02月01日 著者:服部 美法
くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)くろねこかあさん (幼児絵本シリーズ)感想
くろねこかあさんと、3匹のしろねこと3匹のくろねこ。赤ちゃんを産んだお母さんから黒猫3匹分が切り取られ、空いた穴が白猫3匹分に描かれるユニークさ。それに文章もぴったり。ほぼ同じ形の子猫たちだったが少しずつ違っていて、ペアを探し合うのも面白いかなと思う。最後の寝たところでやっと白猫にも目がついた。
読了日:02月01日 著者:東 君平

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