1月の読書記録 11冊~「炎の塔」イチオシ~読書メーターから

「炎の塔」が本屋大賞ノミネート作に入らなかったのはとっても残念だ。すごい迫力ある作品で映画にぜひしてもらいたいものなんだけど、監督や制作者もその凄さを描ききれないからだろうか?はたまた建設会社や設計者がそんなことあるはずないと確実に言い切れないから映画などで描いてほしくないからなのか?残念でならない。

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3040ページ
ナイス数:758ナイス

植物たち (文芸書)植物たち (文芸書)感想
植物の姿、性質、花言葉などに擬えた7短編集。コウモリランの「にくたらしいったらありゃしない」はどちらともが着生してそうだ。ひなげし(虞美人草)がオセロの眠り薬として登場していたとは。「いろんなわたし」はひなげしが風に揺らされているようで母娘が切なかった。「村娘をひとり」はもっと違う内容に作って欲しかった。残念だったのは各章の最初の花のイラストがテーマの花と関わりのないものだった。ホテイアオイならその絵を載せて欲しかった。図鑑で確認しながらの読書となった。
読了日:1月31日 著者:朝倉かすみ
インドクリスタルインドクリスタル感想
水晶は宝石類とか占い師の玉しか浮かばないがと近代工業で使用されると改めて知った。現地に行きより高品質のものを手に入れる苦労、インドゆえに多くの言語、民族、カースト制の名残、教育水準の低さなど困難を極めたことだろう。直接買い付けに行く社長藤岡と先住民の少女ロサの関わりが興味深かった。ロサの能力には驚くが、いそうに思ってしまう。もっと早い段階に日本の教育を受けさせていたら凄い女性になっていたかもと思う反面、オーストラリアのような受け入れも特別進級も日本ではできなそうで日本の教育を残念に思う。
読了日:1月31日 著者:篠田節子
スーツケースの半分はスーツケースの半分は感想
こんなスーツケースを持って旅に出たくなる。ひとつの青いスーツケースがいろんな人を結びつけ幸せを感じさせてくれる心温まる作品。最後になってスーツケースに込められた思いが明らかにされてきて胸が熱くなる。こんなに思い出いっぱいを詰められると旅行に行った人はもちろんだが、それを貸してあげた人、元の持ち主、プレゼントした人、作った人、多くの人の幸せにつながっていくようで、とっても良かった。
読了日:1月27日 著者:近藤史恵
花さき山 (ものがたり絵本20)花さき山 (ものがたり絵本20)感想
いいことを一つしたらきれいな花がひとつ咲く。この絵本も好きだ。小さな子どもたちに何度も読み聞かせたいお話だ。自分は今までいくつの花を咲かせることができただろうか。どんな花を咲かせただろうか。これからいくつ咲かせることができるだろう?たくさん綺麗な花を咲かせたいものだ。
読了日:1月27日 著者:斎藤隆介
じごくのそうべえ (童心社の絵本)じごくのそうべえ (童心社の絵本)感想
数年ぶりに読んだ。20数年前は我が子たちに何度も読んでやった本だ。声に出して読むと15分。枝雀や米長の落語もまたCDで聞きたくなる。あの長い話がこの1冊に面白さも凝縮されている。妻が関わっている「風の子文庫」で毎週読み聞かせをしていて、本日妻の当番。私が飛び入りでこの本を17名の保育園児たちにさせてもらうことができました。何年も前にやってこれが2度目。面白さたっぷりの絵本です。怖そうな閻魔さんや鬼たちさえも笑いをそそる。たくましいそうべいたちだ。
読了日:1月27日 著者:田島征彦
我が家のヒミツ我が家のヒミツ感想
6話の短編どれもがよかった。イチオシは最後の「妻と選挙」。夫の行動に感動して目が潤んだ。「妊婦と隣人」はありそうでこっちまで紙コップで息を潜めて聞き入ってるような気分になった。最後の方で妊婦の行動には大丈夫なの?って心配したけど、赤ちゃんの力が偉大だったのかな?凄い功績だ。他の人のことを知りたくてもなかなかわからないもどかしさ、自分だけが知っているあのこと、知って良かったりそうでなかったり。人生いろんなところで楽しみがありそうです。
読了日:1月24日 著者:奥田英朗
メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官感想
刑事、鑑識、監察医なだ犯罪捜査に関わる作品が多いが、法医昆虫学捜査官に初めてであった。死体に群がる昆虫、死後の経過時間などがそこから解明できたり、場所の特定にもその昆虫の生態から迫って行ったりと、初めて出会う犯罪捜査だけに興味深いものがあった。赤堀涼子のどことなくほんわかしたような存在でありながら顕微鏡で捉える緻密な作業、小さな虫を山村の中から見つける方法、等々面白かった。虫と人のDNA一致で特定するなんて驚きだ。肉眼で見落としてしまうものも”無視”できない。
読了日:1月20日 著者:川瀬七緒
心臓異色心臓異色感想
星新一の世界のようで7つの短編がみな面白くて一気に読めた。「家を盗んだ男」この泥棒はなんでも盗んだ。家まで盗むってそういうことなんだ。でも心は腐っていなかった。盗みたくないものができたために、そこを去るなんて切なかった。心臓移植もこんな時代になると気楽に移植ができそう。でもこれはあまりに異色だった。「踊るスタジアム」が東京オリンピックに生かされたら超安上がり施設になるのにね。私たちの今の生活は100年後、500年後にどう刻まれているのだろうと考えると顔を上げられるのだろうか。
読了日:1月11日 著者:中島たい子
モナドの領域モナドの領域感想
片腕、片脚がとバラバラ死体遺棄事件かと推理小説の気分で読み始めていたら、GODが出現。筒井作品は初のように思う。GODの言葉は哲学の解説書のようであり私には難しかった。終末にGODのお告げで事件も解決。予言されてもそれを変えることもできないとなると、私は聞かない方を選ぶかもしれない。
読了日:1月11日 著者:筒井康隆
世界の果てのこどもたち世界の果てのこどもたち感想
満州に楽土があるかのように言われ生活した人たちの物語。いくらかは知っているつもりたったが、この作品からその酷さがより伝わってきた。日本人、朝鮮人、中国人。朝鮮の植民地化から満州事変、日中戦争、戦後、朝鮮戦争と大きな時代のうねりの中で生きてきた3人の女の子の目を通して描かれている。差別が当たり前に思われていた時でも3人を結びつける絆があった。残留孤児として中国人に育てられた珠子の周囲の暖かさや子どものころの人との接し方が自らを救ってくれたのだろう。終末は感動で涙が止まらなかった。
読了日:1月10日 著者:中脇初枝
炎の塔炎の塔感想
凄い!映画になってほしい作品。超高層ファルコンタワー火災。最新の防災システムに基づいた建築物だったはずがなのに、オープニングセレモニー当日にこんな事になるなんて誰が想像できただろうか。見えないところで火災が発生し、拡大。このビルに集まった政治家・著名人・一般客・ビルのオーナーや従業員の対応が生き様を示していた。時刻の表示が危機感を高め、次々に起こる事態に惹きつけられながら読了。女性消防隊員・神谷夏美が一人になってからの最上階の1000人救出劇は圧巻だった。凄すぎて映画化は無理か?!
読了日:1月7日 著者:五十嵐貴久

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