手づくりの経本

多くの信者の人に少しでもお経の意味を分かっていただこうと、訓読の経本を作ることを思い立ちました。先代の孝道上人が訓読の経本を使っていたこと、これは手書きの住職だけが持って読経していただけでしたが、それと、「平成新編蓮門必携ーー浄土宗ハンドブック――」(吉田嘉雄編 国書刊行会)の中で長野市の十念寺の袖山榮真住職が作成されているのを知り、経本の題名も拝借させていただいた。

つくり始めて、すぐに行き詰まったのは、経本にとかれている言葉の難しさであった。訓読は、浄土宗で作成されているものを使ったのだが、その中で使われている漢字がパソコンでは打ち出せなかったのです。

初めは外字を作成して入力をしておりましたが、そんなことでは時間がいくらでもかかり、途中で断念しておりました。そのうち、ソフトのほうが充実してきて、入力もある程度できるようになりましたが、それでもまだ入力できない漢字も多数ありました。さらにしばらくたって、「今昔文字鏡」というソフトを知り、これで全ての漢字の入力ができるようになりました。

そうやって出来上がったのが下の写真に示したものです。



「還り来たりて度し給う」1998年10月2日作成

年忌の法事で使用する経本として、最初につくったものです。檀家のお宅でご参詣の皆さんとともにお唱えするものとしてつくりました。「観無量寿経第九真身観文」と「元祖大師法然上人御遺訓 一枚起請文」を入れました。

「還り来たりて度し給う」(2004.6.20)

「いざ詣りなん極楽へ」1999年10月3日作成

葬儀の時に、ご参詣の皆さんとともにお唱えするものとして、作成しました。満中陰の法要まで、檀家のお宅でお唱えしていきます。

「阿弥陀経」の前半部分と「発願文」を載せています。どうぞご覧ください。・・・
「いざ詣りなん極楽へ」(2004.4.24)
「還り来たりて度し給う」(2004.6.20)

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